エルドアン大統領「シリア人100万人自主帰国計画を準備」

2022年05月03日付 Cumhuriyet 紙

エルドアン大統領は、イドリブで開催されたブリケットハウス(避難民のための住宅)受け渡し式典にビデオメッセージを寄せた。同大統領は「我がシリア人兄弟100万人が[自主的に]帰国できるように計画を進めている」と述べた。

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、イドリブで開催されたブリケットハウス受け渡し式典にビデオメッセージを寄せた。彼は、シリア人が安全地域に帰還できるよう必要な手筈を整えていくと明かし、「我がシリア人兄弟100万人が[自主的に]帰国するための計画を進めている」と述べた。

エルドアン大統領の発言の要点は次のようである。

「我々は、西側の人々がとる人種差別主義的及び分離主義的態度を批判する。我々は、その人の信仰や話す言葉に目を向けてこなかった。今もなおそうである。ただ抑圧されている状況や人を目にして、このことが我々に行動を起こさせた。我々は、シリアのみならず世界の多くの場所で支援団体を組織している。人道援助も絶え間なく続けている。

ウクライナで戦争が始まってから国際輸送トレーラー100台分の人道援助物資を送り出してきた。国民所得比で見るとトルコは世界で最も援助を行っている国であり、あらゆる分野で世界で最も支援をしている国に位置づけられる。

我々は抑圧された人々の命を救うため、彼らをトルコに迎え入れることにとどまらず、彼らが帰国できるようにと最善を尽くしている。安全が確保された地域には、50万人のシリア人が既に帰還した。帰還計画は、避難民を国境の向こう側で留めておくという我々の戦略を後押ししている。現在、我が兄弟シリア人100万人の帰国計画を準備しているところである。

シリアの13の地方執行機関とともに進めていくこの計画はたいへん広範囲に及ぶ。家屋から病院まで日常生活に不可欠なインフラ全てがこの計画で扱われる。我々は、帰国する人々のために必要な下地を懸命に準備していく。」


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翻訳者:金子萌
記事ID:53384