トルコ国籍を取得したオリガルヒが国会の議題に

2022年05月16日付 Cumhuriyet 紙
共和人民党オズギュル・オゼル会派副代表は、ロシア・ウクライナ戦争が始まった後、他国で資産が凍結されたり、あるいは、資産が没収されたロシアのオリガルヒ達が、トルコを選び、この方法でトルコ国籍を取得したという噂をトルコ大国民議会で議題とした。オゼル会派副代表は、「住宅の取得あるいは別の方法でロシア・ウクライナ戦争が始まった2022年2月24日以降トルコ国籍を取得したロシア連邦国籍者の人数は何人か」と尋ねた。

共和人民党オズギュル・オゼル会派副代表は、世間で頻繁に話題になるトルコ国籍が25万米ドルから40万米ドルで家を購入することで売られているとの批判をトルコ大国民議会で議題とした。オゼル会派副代表は、ウクライナ戦争後、ロシアのオリガルヒが投資をするためにトルコを選び、この方法でトルコ国籍を取得したとの噂をフアト・オクタイ副大統領に尋ねた。

マニサ選出のオズギュル・オゼル国会議員は、トルコ国籍法運用に関する規則に5月13日付で改正が行われ、例外的に国籍を付与するために購入すべき不動産の評価額が25万米ドルから40万米ドルに上昇したと述べ、この改正が一月後、6月13日に施行されると述べた。

オゼル議員は、「状況がこうなると、25万米ドルで家を購入してトルコ国民になれる人には二ヶ月間の猶予期間が認められていた。この状況も議論の原因となっていた。スレイマン・ソイル内務大臣は、5月10日に行われた記者会見で2万5969人の投資家が必要な基準を満たし国籍を取得したと発表していた。」と述べた。

■ロシアのオリガルヒとトルコ国籍

オゼル議員は、ウクライナ戦争後にEU諸国とアメリカが制裁を発動して飛行機やヨットといった乗り物を没収したロシアのオリガルヒの状況についても、質問主意書の中で触れた。「ロシア・ウクライナ戦争が始まった後、他国で資産が凍結されたり、あるいは、資産が没収されたロシアのオリガルヒの一部がトルコと近しい関係であることが知られている。ロシアのオリガルヒが、こうした展開ののちに、投資するためにトルコを選び、この方法でトルコ国籍を取得したという噂もある。」と述べた。

■トルコ国籍を取得したロシア人は何人か

オゼル議員は、オクタイ副大統領に次のように尋ねた。

•この中で家の購入という方法でトルコ国籍を取得するため必要な額である25万米ドルが40万米ドルに上昇すると発表された4月12日と質問主意書が回答を受けた日付との間に、住居の購入という方法でトルコ国籍を取得した人物は何人か。

•この人々の国籍による分布はどうか。今日まで投資を通して国籍を取得した人々の国籍の分布はどうか。

•住居の購入という方法で何人が幾つの住居を購入してトルコ国籍を取得したのか。この方法によってより取得された額は幾らになるのか。

•別の方法でトルコ国籍を取得した人を通じてトルコが獲得した額はいくらか。

•住居の購入あるいは別の方法でロシア・ウクライナ戦争が始まった2022年2月24日以降トルコ国籍を取得したロシア連邦国籍者の数は何人か。この人々はどのような方法で国籍を取得したのか。


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翻訳者:新井慧
記事ID:53450