フィンランド大統領「トルコとの問題は解決する」

2022年05月17日付 Milliyet 紙

フィンランドのサウリ・ニーニスト大統領は、フィンランドのNATO加盟に反対するトルコと問題が解決されると確信していると述べた。

歴史的決定によりNATO加盟申請の準備を行うフィンランドとスウェーデンは、トルコの反対を乗り越えようとしている。

隣国スウェーデンを訪問したフィンランドのサウリ・ニーニスト大統領は、トルコの反対により発生する問題を解決できると確信していると述べた。ニーニスト大統領は、フィンランドとスウェーデン両国がトルコと合意に達するであろうと強調し、次のように述べた。「アンカラから出される発表はすぐに変わり、ここ数日で厳しいものになった。しかし、私は確信している。建設的な会談を通して問題は解決されるだろう。」

■ドイツからトルコにメッセージ

ドイツのオーラフ・ショルツ首相は、フィンランドとスウェーデンのNATO加盟にトルコが協力すると信じていると述べた。

ショルツ首相は、両国が迅速に条約機構に加盟できるよう圧力をかけていくと明らかにし、ヨーロッパ諸国間には合意があるとも強調した。

■中立に終止符を打った占領

ウクライナ占領は、200年間中立を保ってきたスウェーデンと10数年間中立の立場をとってきたフィンランドの状況を一変させた。スカンジナビアの二国がNATO加盟申請を目指す兆候を見せたのは4月のことだった。

5月には、まずフィンランドが、次いでスウェーデンがNATO加盟に向けて動き出すことを正式に世界に向けて宣言した。

ロシアとの間に1340kmにわたる陸上国境を有するフィンランドは、1万9250人の兵士を保持する。一方スウェーデン軍の兵士数は1万4600人だ。

トルコは、二国がテロ組織PKK(クルディスタン労働者党;非合法)に支援していることを理由に、二国のNATO加盟にノーを突きつけた。フィンランドとスウェーデンは問題解決に向けてアンカラに代表団を送ると発表した。

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、月曜日の夜の発表で次のように述べた。「申し訳ない、徒労とならないようにだが、何よりもまず、トルコに制裁を下している二国が、これが継続中に安全保障組織であるNATOに加盟することにイエスとは言えない。」

同日の夜、NATO事務総長イェンス・ストルテンベルグ氏は、トルコのメブリュト・チャブシュオール外務大臣と電話会談を行った。NATO首脳はSNSアカウントで以下のメッセージを配信した。「トルコは重要な同盟国であり、安全保障に関する懸念には対処する必要がある。この歴史的瞬間に我々は一丸とならなければならない。」

現在30か国が加盟するNATOへの新たな加盟が承認されるためには、全加盟国の議会による賛成が必要である。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:金子萌
記事ID:53453