NATO加盟問題でトルコ・米外相会談

2022年05月18日付 Hurriyet 紙

ニューヨークで今日アメリカのブリンケン国務長官と会談するチャヴシュオール外相は、トルコがスウェーデンとフィンランドのNATO加盟に反対する理由を説明する予定である。

メヴリュト・チャヴシュオール外相は、テロ組織のクルディスタン労働者党(PKK)、民主統一党(PYD)、人民防衛隊(YPG)、フェトフッラー・テロ組織(FETÖ)を支援し、保護していることを理由として、トルコがNATO加盟に反対しているスウェーデンとフィンランドの状況に関して、アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官と今日重要な直接会談を行う予定である。

■最も重要な題目

国連総会の枠組みの下で初めて開催される国際移民レビューフォーラムに参加するため、ニューヨークを訪れたチャヴシュオール外相は、アメリカのブリンケン国務長官とトルコ・アメリカ戦略メカニズムの外相レベルの初めての会談も行う予定である。トルコの安全保障の観点から深刻な脅威となるテロ組織と北欧2ヵ国の関係から生じる不快感を、チャヴシュオール外相が今一度文書と共にブリンケン国務長官に提示することが期待される。

■「不快」と言うだろう

チャヴシュオール外相は、アメリカと他の加盟国が見せる同様の態度への不快感にも言及し、トルコの微妙な感情に配慮し、自分達の要求が満たされるよう明確なメッセージを伝えるであろう。両国の外交責任者は先週もベルリンでのNATOの非公式外務大臣会合に参加した。ブリンケン国務長官はこの場で発表を行い、「フィンランドとスウェーデンが同盟に参加する点では、強いコンセンサスがあると述べる事で十分である。トルコ、フィンランド、スウェーデン間にある意見の相違については今も議論が続いている。結果的に2カ国の加盟について合意に至るものと確信している。」と述べていた。

■他の論点

会談では、トルコ・アメリカ2カ国が協力する分野に加えて、シリア北部のテロ組織であるPKKとYPGへのアメリカの支援、トルコのF-16の購入とF-35プログラムからの排除、一部の軍事装備と武器の購入に課せられた制裁といった問題を孕んだ議題とともに、ロシアのウクライナ侵攻及びコーカサスの時事も扱われる予定である。

■「トルコの懸念は真剣に受け止められるべき」

ドイツのクリスティン・ランブレヒト国防相は、スウェーデンとフィンランドのNATO加盟手続きを論評する一方で、トルコの懸念と議論は真剣に受け止められるべきであると述べた。ブリュッセルで開催されたEU国防相会議に参加したランブレヒト国防相は、トルコからの長い遮断は予測していなかったと述べた一方で、「最終的にはこれら2つの強力なEU加盟国の参加はNATOにとって財産になるだろう」と述べた。リヒテンシュタインのダニエル・リッシュ首相をベルリンで迎えたドイツのオーラフ・ショルツ首相は、「私も、NATO事務総長同様に、フィンランドとスウェーデンの加盟がトルコも含むすべての国の支援で素早く実現する点で、楽観視している」と述べた。


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翻訳者:伊永勇人
記事ID:53456