イスラエル:アラブ系議員が連立与党から脱退(2)

2022年05月22日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イスラエルの連立与党はガイダー・ズウビー議員の辞任によって過半数の議席を喪失…リクード党はクネセト解散の法案を提出することを決定

【ナザレ:本紙】

ズウビー議員は、パレスチナ人民に関する政治的問題や国内のパレスチナ人に固有の民事的問題に対する占領政府の姿勢について言及することで、自身がクネセト議員を辞することなく連立から脱退することを正当化した。同議員は「残念なことにここ数か月、政府の指導者たちは、その偏狭な政治的配慮のために、アラブ社会全体にとって重要な基本的問題に関して、繰り返し繰り返し過激かつ右翼的な立場をとることを好んできた。市民権法はもちろんのこと、アル=アクサー、岩のドーム、シャイフ・ジャッラーフ、植民活動および占領、ネゲヴ地方での家屋破壊や土地接収などが例である」と述べた

さらに同議員は「それに加え、私は我々の社会に対する迫害を見つけ、地方自治体の発展、住宅、雇用、教育といった諸問題の分野において、アラブ系の市町村が真に求めている需要を連立与党が完全に軽視していることに気が付いた。先月のラマダーン月は受け入れ難いものであった。アル=アクサーモスクで、礼拝者たちの集団に向かって正当化され得ない暴力的手段を行使した警察官らの光景、そしてパレスチナ人ジャーナリストのシーリーン・アブー・アークラ氏の葬儀の光景など、耐え難い光景であった。私が自身のルーツであるアラブ社会をこうした恥ずべき方法で締め付ける連立の存在をもはや支持できなくなり、脱退という唯一の不可避な結果に至った」と付言した。

(後略)

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翻訳者:内田かぐ美
記事ID:53512