トルコ・ギリシャ間の緊張高まる―エーゲ海問題

2022年06月10日付 Cumhuriyet 紙

トルコ・ギリシャ間で最近相互に行われた声明が緊張を高める中、本日エルドアン大統領がギリシャ政権に向けた厳しい声明に対し返答が届くまでに時間はかからなかった。ギリシャ外務省は、以前対トルコ外交任務で使用された16枚の地図をもってエルドアン大統領に返答した。

トルコ・ギリシャ間で最近緊張が高まっている中、大統領で公正発展党党首のレジェプ・タイイプ・エルドアン氏は「私たちは今一度ギリシャに対し、島の武装をやめ国際協定に従うよう呼びかけます。冗談ではなく、真剣に話しています。この国民は何か言えば、その後に従う」と話した。

ソズジュ紙の報道によると、トルコのギリシャに対する非難にギリシャ政権は迅速に返答をした。ギリシャ外務省は、「国際協定によって作り出された状況」を示すと主張する地図をもってトルコに返答した。

ギリシャ外務省は以前、対トルコのロビー活動のため配置された外交官らに16枚の異なる地図を配布していた。

外務省により用意された16枚の地図は、今回エルドアン大統領の言葉に対する返事として使用された。

■外務省の声明

ギリシャ外務省が公開した地図は、1923年に調印されたローザンヌ条約・1947年のパリ条約で形成された現状に端を発する。外務省は、地図と共に発表した声明では、「この問題に関する上記の地図は、現状を覆すため国際法と国際海洋法を侵害し我々の地域で平和・安全・安定を脅かすトルコの歴史修正主義の規模を描いている。」と話した。

ギリシャ外務大臣ニコス・デンディアス氏は、今週、ギリシャが東エーゲ海の島々から兵を引き払えというトルコの要求に「扇動的な物言いを避ける」返答をする中、両国間の緊張を緩和する呼びかけを繰り返した。

コソヴォのヴィヨサ・オスマニ大統領との会談後、デンディアス外相は「平和が存続すること、我々両国の関係が常に国際法、海洋法、お互いの国土の保全に敬意を払う枠組みの中に止まることを確保する必要がある。」と話した。


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翻訳者:小鉄礼子
記事ID:53568