「ターキー」から「トゥルキイェ」へ、その背景

2022年06月10日付 Cumhuriyet 紙
トルコの国名を外国語でも「トゥルキイェTürkiye」に変更するという動きについて、フィナンシャル・タイムズで注目の記事が公開された。その記事では、この動きはトルコの国際的なイメージを強化するための試みの一部だとされている。

トルコの国名を国際的な場でも「Türkiye」にするための動きについて、世界のメディアも取り上げている。

国連は、現在使用している英語名の「トルコ」から「Türkiye」への変更を承認した。しかし、この変更が日常での使用において受け入れられるか否かはまだわからない。

ソズジュ誌の記事では、英語で「七面鳥」を意味する「Turkey」の名称を変更することで、七面鳥の消費が多いクリスマスやサンクスギビングデーに関連する冗談からトルコ国民を救うことになると評した。英国のフィナンシャル・タイムズも、名称の変更について今日注目の記事を公開した。

■「大部分は納得」

フィナンシャル・タイムズのトルコ特派員であるローラ・ピテル氏の署名付き記事では、名称変更はレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が長きにわたり推し進めている同国の国際イメージ強化の一部だと評されている。ケンブリッジ大学で国際関係について研究するアイシェ・ザラコル教授は同誌の取材に対し、国名が鳥の名前と同じであることが欧米からトルコに対する偏見を助長していたと述べ、トルコでは大部分の人々が「基本的には」新国名を納得して受け止めるだろうとコメントした。

CHP(共和人民党)のウナル・チェヴィキョズ氏は、この国名変更がトルコではあまり注目されていないとしたうえで「誰もこのことを話題にしていない。なぜなら注目されていないからだ」と述べた。チェヴィキョズ氏はトルコの国名変更について、他国を説得しようとする努力は成功しないと主張した。


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翻訳者:神谷亮平
記事ID:53570