シリア:カザフ外務省は第18回アスタナ会議の開催日程を6月中旬に設定…保証各国への招待状は送付済み

2022年06月09日付 その他 - Enab Baladi.net 紙

■カザフスタン外務省は第18回アスタナ会議の開催日程を6月15-16日に確定したと発表。今回も「ユーフラテス川東岸部の分類主義アジェンダに対する拒否」、「イスラーム国、ヌスラ戦線を含むテロとの戦いにおける協力」が繰り返されるだけか?

【イナブ・バラディ】

カザフスタン外務省は今日木曜日、シリア情勢をめぐる「第18回アスタナ会議」の開催日程を今月中旬に設定すると発表した。

同省は声明のなかで、「シリア情勢をめぐるアスタナ・プロセスの一環として、各国高官が参加する第18回国際会議がは(カザフスタンの首都)ヌルスルタン市で2022年6月15日および同月16日に開催される」と述べた。

これに先立ちカザフスタン外務省のアイベク・スマディヤロフ報道官は5月24日、同国がシリア情勢をめぐるアスタナ会合(会議)の開催日程を6月14日から17日の間に設定したと発表していた。

スマディヤロフ氏は同時期のプレスリリースのなかで次のように述べていた。「アスタナ会議の第18回会合はヌルスルタン市で開催される予定であり、(カザフスタン)外務省は同様のプロセスの保証各国(ロシア、イラン、トルコ)およびオブザーバー諸国に招待状を送付した。我々は現在彼らからの返答を待っているところである」。

一方ロシアのミハイル・ボグダノフ副外相は5月5日、アスタナ会議が同月末に開催されることが決定したと述べていたが、実際にはそうならなかった。

2021年12月22日にヌルスルタン市で閉幕した第17回アスタナ会議では、シリアにおける現行の政治的・軍事的情勢に関していかなる進展は生じなかった。

アスタナ・プロセスを支持する保証各国が発表した同会議の閉幕声明においては、これまでの会期のなかですでに確認されてきたことが繰り返されただけだった。すなわち同諸国はシリアの主権、独立、統一、領土保全を支持したうえで、非合法的に運営されている自治イニシアチブに関して、「テロとの戦い」との口実のもとでこれへの拒否を表明したのである。

同諸国は同様に、ユーフラテス川東岸部で活動する分離主義勢力に関して、「シリアの統一性を毀損し、近隣諸国の国家安全保障を脅かす」彼らのアジェンダに対抗する姿勢を改めて示した。

彼らのその際の声明はさらに、テロとの戦いにおける協働に加え、「イスラーム国」、「ヌスラ戦線」、両組織に関連する全ての個人、集団、企業、組織を排除するために継続的な協力を行う必要性を改めて確認した。


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翻訳者:国際メディア情報センター
記事ID:53572