シリア:シリア民主軍は「工作員」と呼ばれながらもシリア政府への協力を要請

2022年06月10日付 その他 - al-Souria.net 紙

■アサド大統領がシリア東部で活動する「クルド民族主義勢力」を「工作員」と表現…シリア民主軍はそれでもシリア政府に対してトルコによる軍事作戦に「立ち向かう」ための協力を呼びかけ

【スーリーヤ・ネット】

バッシャール・アサド大統領が「シリア民主軍」を「工作員」と表現したにもかかわらず、同軍はシリア政府に対し、トルコがここ数週間にわたってその始動を示唆してきた軍事作戦に「立ち向かう」ために協力するよう改めて呼びかけた。

シリア民主軍のファルハード・シャーミー報道官は今日金曜日、「我々はこれまで、占領国トルコに対してその武力を向ける者と調整する用意があると表明してきた。ダマスカスの政府は、『占領者らに対抗する』と主張している勢力の一つである」と述べた。

同報道官は「我々は同様に、まず占領国との闘争において協力したうえで、残る諸問題については後ほど議論することが可能である、と述べてきた」と付言した。

同報道官によると、シリア政府は「過去に目を向けすぎであり、これまでに多くの駆け引きを行ってきた」のだという。

同報道官はさらに、「我々はこう言いたい。つまりダマスカスの政府は今こそ未来に目を向け占領国トルコの野望をよく確認する必要がある。加えて、ただ眺めているだけで満足するのではなく、実効的な軍事措置をとるべきである」と付言した。

シャーミー氏の発言は、トルコがシリア北部の別々の領域、特にアレッポ県郊外部のマンビジュ地域およびタッル・リフアト地域で、シリア民主軍が展開されている各拠点に対する軍事作戦の始動を示唆するなかでなされた。

さらにシャーミー氏の当該の発言に先立ち、シリア民主軍のマズルーム・アブディー司令官はアサド政権に対し、トルコがシリア北部で新たな軍事作戦を実行した場合に備えて、「対ドローン防空システム」を供与するよう求めていた。

一方シリア政府のトップであるバッシャール・アサド大統領は、昨日木曜日にチャンネル「ロシア・トゥデイ」によるインタビューを受けた際、、シリア東部で活動する「クルド民族主義勢力」を「工作員」と表現した。

(後略)


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:国際メディア情報センター
記事ID:53573