アクデニズ大学、2か月で自殺者4人

2022年06月12日付 Hurriyet 紙
最近アンタルヤで起きた学生の自殺事件がソーシャルメディアの話題となっている。アクデニズ大学の声明では、自殺に関して委員会が設立されたと述べられた。奨学金・寮施設総局は「事件隠蔽」の疑惑は「事実無根だ」と弁明し、司法当局と連携して進めていると述べた。

アクデニズ大学(AÜ)本部ならびに奨学金・寮施設総局(KYK)はこの2ヶ月間で寮に住む学生3名が窓から飛び降り、学生1名が自宅で命を絶った事件に関して声明を出した。

大学本部はソーシャルメディアアカウントから以下の声明を発表した。

「最近学生寮で発生した自殺事件は、私たちだけでなく、社会全体に大きな悲しみを与えました。大切な学生のご家族やご友人、そして大学関係者の皆様には、心痛ましい喪失についてお悔やみ申し上げます。先週、私たちに深いショックを与えたこれらの事件に関して調査を行うために委員会を設立しました。私たちの責任や管轄範囲にはありませんが、事件が発生した寮で調査を行い、事件の全容解明ならびに再発防止策を講じるために委員会は活動を続けていきます。」

■ウミット・オズダー「包括的な捜査を開始すべき」

勝利党のウミット・オズダー党首も、自殺事件に関して次の声明を出した。オズダーは、奨学金・寮施設総局の寮で40日間に3件の自殺があったと述べ、「この3人の若者は同じ寮に住んでいた。両親の宝であるこの若い兄弟姉妹は人生のピークにその生涯を閉じたが、彼ら自身や彼らの思い出は子猫ほど大切にされることはなかった」と述べた。

オズダーは、疑惑に関して包括的な捜査を開始すべきだと述べ、「昨夜警察関係者と話をした。報道やソーシャルメディアではカメラがなかったという説明があったそうだが、警察関係者はカメラがあったこと、いくつかの自殺のカメラ映像があることを伝えた」と話した。

■奨学金・寮施設総局「疑惑は事実を反映していない」

奨学金・寮施設総局も、寮での学生の自殺に関して声明を発表した。

ソーシャルメディア上の疑惑は「事実無根」だとする声明では、「2021-2022年度にアンタルヤ県総局の寮で起きた3件の自殺事件に関して、ソーシャルメディアで話題になった、事件が隠蔽されていたとする疑惑は事実を反映していません。3件とも警察当局の捜査を受け、現場検証が行われ、供述がとられ、検察庁に移送されました。司法当局により綿密に進められています」と述べた。

声明では、自殺事件に関する捜査が綿密に続いていると強調され、「事件が発生した寮では防犯カメラが24時間作動しており、映像は調査のため直ちに関係機関に提出されました。奨学金・寮施設総局として、この悲しい事件の詳細な調査を全部門で密接にフォローしており、当初から警察や司法当局と連携して進めてきたことを皆様にお伝えします」と述べられた。


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翻訳者:安井 悠
記事ID:53584