シリア:ドゥルーズ派マルジャアが当局を批判

2022年06月10日付 al-Quds al-Arabi 紙

■シリアのスワイダー県のドゥルーズ派マルジャア:治安支部長たちが混乱と苦難の原因を引き起こしている。

【本紙:ヒッバ・ムハンマドと諸通信社】

一神教ドゥルーズ派の精神的指導者であるヒクマト・ヒジュリー氏が、この県で起こっていることの責任を治安支部長たちに投げかけた。ひとつの共同体内部で混乱と苦難の原因を引き起こしたことの責任をとって、地位を退くよう要求し、スワイダー県の住民たちの間で受け継がれた社会的遺産の傷を引き受けないと強調した。すべての国家組織に関して、治安支部長たちが「地位の簒奪者たち」であるとみなした。

ローカルニュースネット「ラースィド」のインタビューに対して、「我々の国、家、住民について恐れている。スワイダーにいる治安部隊たちにこの県で起きている混乱と、法律と国の精神からかけ離れた行為の責任を負わせる」と語った。

当県で起きている戦闘や争いに反対して、次のように語った。「スワイダー県の住民たちは現在起きていることに気がついているが、理性と叡智をもって現状を読み解いている。どのような組織であれ戦っている人たちは、結局のところ私たちの息子である。彼らの血はすべての家を汚している」。そして、彼ら全員に対して正気に戻り、誰かの手に握られた道具にならないよう求めた。また、「国家には治安の責任があるうえ、司法も存在している。我々は武器の携行とパニックと苦難の拡散、復讐の実行、家々の略奪を断固として拒否する。また、住民とひとつの社会の息子たちのあいだで起こっているこれらの挑発行為を拒絶する」と語った。

(後略)


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翻訳者:藤原路成
記事ID:53594