イラク:イスラーム国によるモスル陥落から8年...(1)

2022年06月10日付 al-Quds al-Arabi 紙

■モスル市陥落を想起しつつ…:カーズィミー首相は同市で過去の過ちが繰り返されぬよう求める

【バグダード:本紙】

(ムスタファー・カーズィミー)イラク首相兼国軍総司令官は、「イスラーム国」の手による同国北部のニーナワー県の県庁所在地モスル市の陥落、また隣県であるサラーフッディーン県のティクリート市で1,700人以上の治安部隊要員が犠牲となった「キャンプ・スペイサーの虐殺」から8年が経過したことを想起した。さらに同首相は過去の過ちを繰り返さないこと、そしてイラクを守る勇気を持つことの重要性を強調した。

カーズィミー首相は昨日自身の投稿で、「我々は8年前にモスルとキャンプ・スペイサーで起こったことを想起し、これからも忘れない。我々は過去の過ちを繰り返さないよう、そこから教訓を得ている」と述べた。

さらに「現実は、イラクを守り、傷を治し続けるためには勇気を必要としている。ダーイシュには恥と敗北があり、イラク国民には生きに向けての勝利、そしてテロリズムと過激主義に対抗することの名誉がある」と付言した。

イラクが2017年にイスラーム国に対する「軍事的勝利」を宣言したにもかかわらず、同国治安部隊はいまだに同組織の残党を追跡し続けている。特に、クルディスタン地域行政区との境界に隣接する北部の複数地域においてである。

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翻訳者:萩原優太
記事ID:53597