モロッコ:同性愛表現をめぐりディズニー映画「バズ・ライトイヤー」上演禁止の要請

2022年06月17日付 al-Quds al-Arabi 紙
■モロッコの政党は「同性愛を助長する」映画の上映禁止を要求

【ラバト:アナトリア通信】

モロッコ公正発展党(野党)の議会ブロックは、映画「バズ・ライトイヤー」が「同性愛を助長する」ことを考慮して上映の禁止を要求した。

地元メディアによると、木曜日(16日)、議会ブロックのメンバーのムスタファー・イブラヒーミー氏は、モロッコの青年・文化・通信大臣であるマフディー・ベンサイード氏にこの件に関して質問主意書を提出したという。

イブラヒーミー氏は質問の中で、「映画が助長している内容の深刻さを考慮し、モロッコ政府が国内でこの映画の上映を禁止するために講じる措置を明らかにすること」を要求した。

また、この映画は「子どもたちが異常な性的行為を自然なものとして受け止めさせ、イスラームに基づくモロッコ社会が立脚するすべての価値観、基盤、規範を破壊したりすることを目的としている」と述べた。

さらに、イブラヒーミー氏はアラブ首長国連邦、エジプト、インドネシア、マレーシアを含むアラブ・イスラーム諸国がこの映画の上映を禁止していることを指摘した。

そして、「性的倒錯を助長する子供向け」映画の上映許可についての調査を開始するよう訴えた。

「公正発展党」所属の同議員によると、「メディアは、ラバトやカサブランカを含むいくつかの都市の映画館が来週の日曜日に同性愛のシーンを含むこの外国映画を上映するだろうと報じた」という。

ディズニー社が制作したこの映画は、「同性愛を助長する」シーンが含まれることから、広く物議を醸した。

なお、エジプト、アラブ首長国連邦、クウェート、バーレーン、サウジアラビアなどのアラブ諸国は、今月、既に映画館でこの映画を上映することを禁止すると決定した。


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翻訳者:福井寧々
記事ID:53611