穀物を積んだ船がウクライナからの出発するために行われた「レッドライン外交」の一環で、トルコとロシアの軍代表団がモスクワで会談した。会談は良好に進んだと報告された。会談の後、「アゾフコンコード」というトルコの貨物船がロシアの管理下にあるマリウポリから出発した最初の外国船となった。

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領が食糧危機解決に向けて実現させた外交努力と大統領が与えた指示の中で、フルシ・アカル国防相がロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣とウクライナのオレクシイ・レズニコフ国防相と会談した後、トルコ・ウクライナ・ロシア間で設けられた「レッドライン」外交が前向きな結果をもたらし始めた。この交渉の中で、食糧危機の解決、ウクライナの諸港で待機している穀物を積んだ商業船の解放、ボリスポリ空港に留まっているトルコ軍航空機のトルコへの安全な到着といった問題に対処するため、国防省の軍事代表団が昨日ロシアへ行った。

「レッドライン」外交の枠内で委任されたトルコとロシア両軍の将軍を代表とする軍事代表団が首都モスクワで会談を行い、建設的で前向きな雰囲気だったことがわかった。会議では、まず穀物を積んだ商業船のウクライナの諸港からの解放について話し合われ、問題解決に向けてトルコ、ロシア、ウクライナ、国連の間で会談を実施する点で合意されたことがわかった。ウクライナと国連側との会談の後、今後数週間のうちにトルコで4つの代表が集まることが見込まれることがわかった。

一方、モスクワでの会談は初めて具体的な結果をもたらした。長く続いた会談が終了してからわずか数時間後に、長期間待機していたトルコの貨物船がウクライナの港を離れた。「アゾフコンコード」という名前のトルコ船は、ロシア軍と分離主義者の支配下にあるウクライナのマリウポリ港を離れる最初の外国船となった。

■CNNトルコのアルダ・エルドアン特派員は最新の状況を次のように伝えた

昨日、国防省からの代表団がモスクワへ行った。長い会議が行われた。会談から明確な結果が得られた。会談後、トルコ船がウクライナのマリウポリを出発し、黒海へ出港した。この会談が建設的で前向きな雰囲気で行われたと明らかにされた。今後数週間のうちに、トルコで4者会談が行われる予定である。その会談にはトルコ、ロシア、ウクライナ、国連の関係者が出席する。この会談はイスタンブルで行われるだろう。