■シリア・ガス公社に課されている複数の制裁が解除される可能性…シリア石油鉱物資源省筋「世界銀行はシリア政府を利するような購買手続きへの資金提供を暗黙裡に承認した」

【スナック・シリアン・ドットコム】

シリア石油鉱物資源省の情報筋は、シリアを介したレバノン・ヨルダン間の電力接続に向けての協定についてコメントし、これがシリア政府の承認を受けた後に実施されることを明らかにした。

さらに同筋が『ワタン』紙に対して付言したところによると、シリアは自国の領土を通過する天然ガスのうち8％を取得することになるという。さらに同筋はこの協定の重要性が、それによってもたらされる「アラブ諸国の経済の再接続」および「自国のアラブ諸国の経済への再接続」にあることを明らかにした。

さらに同筋によると、世界銀行による当該プロジェクトへの融資の承認は、「（同銀行が）シリア政府を利するような購買手続きへの資金提供を暗に認めた」ことを意味するものだという。これに関し同筋は、「シリア・ガス公社に課されている複数の制裁措置が解除されない限り、世界銀行は同様の措置を講じることはできないだろう」との見立てを示した。

欧州諸国の制裁はシリア政府系の多くの機関・企業に影響を及ぼしており、そのなかにはシリア・ガス公社も含まれる。一方同政府の発表によると、これにより同国では度重なる燃料危機が引き起こされている。