ギリシャ機墜落、危険物資搬送中?

2022年07月17日付 Cumhuriyet 紙

「危険物」を輸送していたウクライナ企業保有のするアントノフAn-12型貨物輸送機が、ギリシャのカヴァラ市で墜落したことを受け、現地で特別安全対策が講じられていることが明らかになった。
ギリシャの気候危機・市民防衛省の発表では、現地には安全確保のための柵が設けられていると報告された。


■「危険物」を輸送していた

この発表の中で、墜落現場近くのアンティフィリッポイとパライオコリの住民は、墜落で生じた煙を避けるために窓や扉を閉じておくよう要請された。また住民には、現場に近づかないこと、当局の指示に従うことが警告された。

発表ではさらに、ギリシャ軍の地雷除去チームが現地にいることも明らかにされ、首都アテネから特殊部隊が同地に向けて送られ、事故を受けて現地で発生していた停電と断水は大部分が復旧したと報告された。

ギリシャメディアで報じられたニュースによれば、貨物輸送機内で見つかった白い粉状の物質は、現場に近づいた人々の目や唇に灼熱感を引き起こしている。

■輸送機内で軍用物資11.5トンみつかる

セルビア国防相ネボイシャステファノビッチ大臣の声明によれば、この輸送機は現地時間20時40分に、目的地バングラデシュに向けてセルビアのニシュを離陸した。

輸送機はアンマンやリヤド、アーメダバードにも寄港予定で、セルビアの民間企業が製造しバングラデシュ国防省に納品される予定の、地雷を含む11.5トンの軍用物資が積載されていた。

ネボイシャステファノビッチ大臣は、今回の爆発物の輸出は法律に則って行われたものであるとし、セルビア国防省からも必要な許可が発行されていると述べた。

この事故により、輸送機に搭乗していたウクライナ人乗員8人が死亡した。


■パイロットはエンジン不具合で緊急着陸許可を求めていた

ウクライナ企業保有のアントノフAn-12型貨物輸送機が、昨夜、ギリシャ北部のカヴァラ市に墜落。

事故の前、パイロットは輸送機のエンジンに不具合があるとして緊急着陸許可を要請していた。しかしながら空港に到着する前に、空中でエンジンが発火し輸送機はカヴァラ市内の住宅地に墜落した。

事故を目撃した人々は、輸送機墜落直後に何回もの爆発音が聞こえ、火災が発生したと話した。


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翻訳者:原田星来
記事ID:53768