イラン・トルコ両大統領首脳会談「通商、テロ、シリアなど」

2022年07月19日付 Cumhuriyet 紙

公正発展党(AKP)のレジェップ・タイイプ・エルドアン大統領と一堂に介したイランの宗教指導者アヤトゥッラー・アリ・ハメネイ氏は、トルコにとって可能性のあるシリア作戦に関しての重要な発表をおこなった。イランの政府系テレビは、ハメネイ氏の「シリアに対して行われるいかなる武力攻撃も、地域に害をもたらすであろうこと、そしてまたテロリストに対して、利益をもたらすことになるだろう。」と述べたと伝えた。

メディアの発表では、天然ガス、工業、国境地帯の安定、テロそして麻薬との闘争の問題が強調された。

■ハメネイ氏との会談、


またその一方でエルドアンは、イランの宗教リーダーであるアヤトゥッラー・アリ・ハメネイ氏との会談を非公開形式で40分間おこなった。


イランの政府系テレビは、イランの宗教リーダーであるアヤトゥッラー・アリ・ハメネイ氏のシリア(の問題に関しての)サミットのためにテヘランを訪れたエルドアンに対して、シリアへの武力攻撃は地域を不安定させるかもしれないと伝えたと述べた。

ハメネイ氏の「シリアに対しておこなわれるいかなる武力攻撃も、地域に対して害を与えることになるだろうそしてまた、テロリストたちに対しては、利益をもたらすだろう。」と語ったと伝えた。

■トルコの安全は自身の安全として考えている

アリ・ハメネイ氏は、シリアの問題に対して言及を行いながら以下のように語った。


「シリアの地域の一体性が守られることは大変に重要で、そしてまたシリア北部に対して行われるいかなる種の武力攻撃は、トルコ、シリアそしてすべての地域に抗うものであるなかで、テロリストたちの格好の標的となることでしょう。この活動は、トルコの、シリアから待ち望む政治活動においても、実行されることはないだろう。」

ハメネイ氏は、また、国のテロとの闘争においては、トルコと尽力をするであろうと指摘をしながら、会話を以下の形で続けた。
「トルコとともに、行うテロとの戦いにおいては確実に協力をするでしょう。トルコのそして各国境の安全は、自分自身の安全であると思っています。トルコの、そしてシリアの安全は、自身の安全として考えなければなりません。シリアの諸問題は、対話によって解決されなければなりません。そしてまた、イラン、トルコ、シリアそしてロシアの仲介によってこの問題を終えなければなりません。」

■8つの合意に調印



サーダバード宮殿で開催されたトルコ-イランの高等レベル 同盟会合の第七回会合ののちに、合意は署名式典へと移った。

この枠組みで、「トルコとイラン間の包括的長期的協定合意」、「トルコ外務省とイラン外務省間の外交記録分野における協定の問題における合意調印」、「トルコ共和国政府とイラン・イスラム共和国政府間の社会安全合意適用に関する行政合意」、「トルコ共和国青年・スポーツ省とイラン・イスラム共和国スポーツと青少年省の間で、若者とスポーツ分野での協定活動計画」、「中小企業組合(KOSGEB)」とイラン小産業・工業公園機構(ISIPO)」との間で、2015年4月7日に調印された、合意調印完了の決定の下での活動計画」、トルコ化学と技術合意機構()と国立気象学機構(UME)とイラン・イスラム共和国スタンダートと産業調査インスティテュート国立気象センター間の合意調印」、「イラン・イスラム共和国出版機構(IRIB)とTRT間の協定プロトコル」と「トルコ共和国大統領府投資オフィスとイラン投資、経済と技術支援機構間の投資啓発活動における協定部門における合意調印」が調印された。


合意は、トルコ側からは外務大臣メヴリュト・チャウシュオール氏、メフメット・ムハッレム・カサプオール青年スポーツ大臣、ムスタファ・ヴァランク産業技術相、TRT局長メフメト・ザヒド・ソバジュ氏、共和国投資オフィス長アフメト・ブラク・ダルオール、イラン側からはイラン外務大臣ヒュセイン・エミル・アブドッラーヒヤン、労働省議員ムハンメド・ハディ・ザヒディヴァファ、スポーツと青年大事サイード・ハミディ・レザ・サジャディ、産業・炭鉱と通商大臣レザ・ファテミ・アミン氏、国家スタンダート機構大臣マフディ・エスランパナフ、イラン出版機構長ペイマン・ジェベリとイラン投資、経済、技術支援機構大臣アリ・フェキリ氏によって調印がされた。


調印式典ののちに共和国大統領エルドアンは、コンヤで行われる予定のイスラム連帯会合のためにイラン共和国大統領レイシ氏に対して招待を送った。


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翻訳者:堀谷加佳留
記事ID:53775