ロシア、ウクライナの港湾施設攻撃

2022年07月23日付 Hurriyet 紙
ウクライナ側の最新の発表では、オデッサ港へロシアによるミサイル攻撃が行われたことが公表された。昨日イスタンブルにて調印された協定ののちに行われた、穀物(輸出再開)合意のカギとみなされる地域への攻撃は、ウクライナの反発を引き起こした。ウクライナ外務省のオレグ・ニコレンコ報道官は「世界規模の食糧危機の深刻化の責任は全てロシアにある」と述べた。

ウクライナを起点とする穀物回廊の設置を目指し、イスタンブルで調印された重要な協定が成立してから1日も過ぎないうちにウクライナの港湾都市オデッサへ攻撃が行われた。キエフは(ウクライナ側は)攻撃についてロシアの責任を糾弾した。

■ロシアは24時間にも満たないうちに約束を破った

ウクライナ外務省のオレグ・ニコレンコ報道官はこの件で会見を開いた。会見では「ロシアは24時間にも満たないうちにオデッサ港へミサイルを撃った。国連とトルコと共にイスタンブルで調印した協定や約束を破った。」と述べた。

■全責任はロシア

ニコレンコ報道官は、国連とトルコに対しロシアの穀物回廊に関する合意を実現するための呼びかけを行い、そして「この協定が実行されない状態では、世界規模の食糧危機の深刻化のすべての責任はロシアにある」と述べた。

アントニオ・グテーレス国連事務総長は声明を公表しロシアによる攻撃を非難した。
ジョセップ・ボレル欧州委員会副委員長も攻撃は非難される必要のある犯罪であると述べた。

■アカル大臣より発表

フルシ・アカル国防相は、オデッサでの爆発に関連して会見を開いた。アカル大臣は、ウクライナのオレクシー・レズニコフ国防相、アレクサンドル・クブラコフインフラ相と電話会談を行ったと発表し、「必要な情報を得た。現地ではミサイル攻撃があったとの説明を受けた。ミサイル攻撃のうち1発はサイロのうち1棟に命中、もう1発はサイロに近い場所に落ちたが、重要なことは、穀物の積みこみ量と処理能力に損害がなく、同地での(輸出に向けた)活動は続いていると説明された。」と述べた。

■「私たちは懸念している」

アカル大臣は、ロシアとも接触していると述べ、「これに加えて、ロシアとの接触においては、ロシアからは、この攻撃とはまったく関係がなく、問題を非常に綿密に調査したと説明された。このような事件は、昨日の穀物(輸送)協定の直後に発生したものであり、わが国は非常に懸念した。また、これに不安も感じていた。しかし、我々は昨日締結した協定の約束にある責任を果たし続ける。また我々の会合で、我々は冷静にそして忍耐強く協力を続けることを支持している。」と述べた。

■ロシアとウクライナと今回の協力を維持し続ける

アカル大臣は、「合意の実施がすぐに開始されることが全世界の世論が期待していることである」と強調し、「すでに、これらの協議の開始により、期待感が現れ穀物価格の下落があったと判断された。私たちは、これを続けるべきであり、それを待っている人々を安心させるという観点、食料需要を充足させるという観点、また人道的観点から、非常に重要であるということを相互に表明した。ロシアやウクライナと今回の協力を維持し続ける。昨日の会議で調印した協定の覚書にある責任を私たちは果たし続けていく。この文脈においても、昨日の合意の要件として、共同調整センターの設置のため昨日からの準備が完了した。国連代表を含め、ロシアとウクライナの代表が今トルコと共に共同調整センターで(輸出に向けた)作業をしている。私たちの願いは、今回のような出来事がすぐに脇に置かれ、成立した合意に基づいて作業がすぐに開始されることだ。現在は、事の成り行きを綿密に追跡し、連絡を取り合っている。覚書に明記されているように、これらの作業が必要とされる通り継続されることを願っている。」と述べた。 


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翻訳者:宮崎友裕
記事ID:53796