最初のウクライナ穀物船、本夕、イスタンブルへ

2022年08月02日付 Milliyet 紙

ウクライナを出発し、今晩イスタンブルへの到着が予定される穀物船「ラゾニ号」に関し説明を行った合同コーディネーション・センターのコーディネーター、オズジャン・アルトゥンブラク准将は、「ウクライナの3港から穀物や食糧を運搬する船の準備とその計画が進行している。ラゾニ号という名の船は、海上の状況の都合により今日の深夜にイスタンブルの指定泊地に停泊する見込みである」と述べた。

ロシア、ウクライナ、国連、トルコによって穀物輸出合意が調印されてから初めて船が出港した。今晩イスタンブルに到着予定の船ラゾニ号に関し、合同コーディネーション・センターのコーディネーター、オズジャン・アルトゥンブラク准将は国防大学で説明を行った。

アルトゥンブラク准将は、これまで踏まれた手続きと今後の計画について話し、以下のように述べた。

「我々センターの任務は、地球規模の穀物危機解決を支援することを目標に、ウクライナから輸出される穀物・肥料・食糧を、安全かつ計画書通りにオデッサ港、チョルノモルスク港、ユージノエ港から海上輸送することである。」

■センターが運営

アルトゥンブラク准将は以下のように述べた。「任務を遂行するにあたり、センターは、計画にかかわる船を登録かつ追跡し、これらの船がウクライナの諸港に出入りするのを計画・実行し、ウクライナを出入りする船の検査をトルコの指定される港で実施することである。それに加え、衛星インターネットや他の通信手段によって商船の移動経路を技術的に追跡し、全ての活動を周辺諸国、ロシア政府、ウクライナ、国連と共同で遂行する任務・責任を担っている。昨日の朝、シエラレオネ船籍の乾貨物船が27トンのトウモロコシを載せて、レバノンに向けウクライナのオデッサ港を発った。この船の運航は、計画策定の段階から我々センターが行っており、追跡も引き続き我々が行う。船の通る航路や人道回廊、これから必要となりうるものの検討に関する詳細な点については、センターにより最適と判断された方法と基本方針にのっとって実行されることになる。」

■食糧輸送船の準備が続く 

アルトゥンブラク准将は以下のように続けた。「既にウクライナの3港から穀物や食糧を運搬する船の準備と計画が進んでいる。我々が追跡しているラゾニ号という船は、もっと前に到着が予定されていたが、海上の状況の影響で今日の深夜にイスタンブルの指定泊地に停泊する見込みである。必要な手続きの後には、トルコ、ロシア連邦、ウクライナ、国連の代表者らで構成される委員会によって監査が行われ、その監査結果に従いラゾニ号は航行を続けることになる。ここで行われる我々の共同作業に世界中の関心が向いていること、我々の責任が重大であること、歴史的で人道的な任務を請け負っていることを自覚し、これからもセンターでの任務や共同作業をこれまで同様に続けていく。」


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:金子萌
記事ID:53847