金目青目のヴァン猫の保護飼育、今年は130匹生まれる

2022年08月28日付 Cumhuriyet 紙

世界的に有名なヴァン猫(片目が青、もう一方の目が琥珀色)の純血種保護を目的に運営されているヴァン県の猫保護飼育園で今年最後の出産が終わり、今年生まれた子猫の数は130匹に達した。

異なる両目の色と真っ白な毛並みをもち、国境を越えて人気のヴァン猫は、ヴァン県猫保護飼育園の職員によって丁寧に世話されている。毎シーズン、ヴァン猫を目当てに国内外から観光客が訪れるほど、猫たちは観光客から絶大な注目を集めている。

保護飼育下にあるヴァン猫の純血種保護に向けた取り組みも続けられている。3月から始まった年三回クールの出産シーズンも終わりに近づくなか、妊娠していた最後の母猫1匹がさらに4匹の子猫を出産した。

子猫と母猫は園内の個室で丁寧に世話されている。新生の子猫は生後2ヶ月半になるまで、来客者との接触が禁じられている。

ヴァン県立ユズンジュユル大学 (YYU) ヴァン猫研究応用センター所長であるアブデュッラー・カヤ教授は、3月に年三回クールではじまった2022年の出産シーズンも大詰めで、最後の出産が続いていると述べた。

カヤ教授によれば、出産後は2023年に向けた準備が始められる。同教授は、「(2023年に向けた準備として)つまり、健康診断、ワクチン接種、スクリーニング検査、さらに2022年の取組の評価を行なう。もちろん有償での譲渡も継続している。 現在、約130匹の子猫がいる。正確な数字は年末までに明らかになる見込みだ」と話した。

■訪問者多数

カヤ教授は、全世界に多大な影響を与えたパンデミックのせいで減少していた(園への)訪問者数は、今年はかなり多いと付け加えた。同教授は、「今年、ヴァン県には非常に多くの観光客が訪れている。そのため(園の)1日あたりの観光客数も700人を下回ることはない。今年は、皆、パンデミックで強いられた苦しみを発散するかのように旅行に出かけている。我々にとってもこうした訪問者は非常にありがたい。訪問者がウェットフードをくれるので、当然、猫たちもエサの面で喜んでいる。我々も、ヴァン猫について紹介できて嬉しい」と述べている。


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翻訳者:原田星来
記事ID:53971