イラン・イラク:イランがイラクとの陸上国境を封鎖 「アルバイーン」参詣者を受け入れるためのイラク側の準備が整っていない

2022年09月10日付 al-Quds al-Arabi 紙

【バグダード:マシュリク・リーサーン】

イランのアルバイーン中央委員会は、昨日金曜日、イラクとの陸上国境検問所をすべて封鎖すると発表した。宗教行事「アルバイーン」を行なうためにカルバラー県を訪れるイラン人参詣者を受け入れるためのイラク側の準備が整っておらず、またその見通しもたたないことが原因である。

イランの公式通信社「IRNA」によると、委員長のマジード・ミール・アフマディー氏は次のように語った。「シャラーマチェやメフラーンの国境地帯で発生している懸念すべき事件や、参詣者の安全や健康を脅かす甚大な危険に鑑み、アルバイーン委員会の臨時会合が開かれた。当会合には、内務大臣や高官たち、イーラーム県知事、メフラーン国境の責任者たちが参加し、国境地帯の状況や事件の分析に関する議論を行なった」。

また同氏は、「イラク滞在中に開いた会合において、現況の調査を行ない、そこでイラク側の責任者たちがイラン人参詣者数の制限を要求していることと、イラクの問題点についての情報を得た」と明らかにした。

さらに同氏は「現在の状況が続くと、確実に参詣者の安全に対して重大な危険が及ぶだろう」と述べ、次のように主張した。「懸念の根本にあるのは、イラク側に、迅速に参詣者を受け入れ、迅速に移動させる準備もなければ、その能力もないことだ。また、灼熱のなか参詣者たちで混雑することになるのは言うまでもなく、他国との国境制限を緩和する能力もない」。

(以下略)


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翻訳者:藤原路成
記事ID:54032