シリア:「イランの民兵」がシリア民主軍の支配地域に侵入

2022年09月14日付 al-Quds al-Arabi 紙

■トルコによるシリア侵攻の脅威が高まるなか・・・有志連合が残した空白地帯を悪用し、「イランの民兵」がシリア民主軍の支配地域に侵入

【ハサカ:ハムザ・ハムキー】

トルコがシリア北東部で「シリア民主軍」の支配下に置かれている領域に対して新たに軍事作戦を始動する可能性が高まるなか、イランの民兵およびレバノン・ヒズブッラーは過去数か月のなかで、同地域における軍事的プレゼンスを拡大させた。これは2019年に、対「イスラーム国」有志連合が同地に残していった空白地帯を悪用した動きである。

シリア民主軍内部で事情に精通する情報筋によると、同軍には「地域の緊張化にならびトルコの脅威が高まるなか、米国および同国が率いる有志連合が戦場における目立った動きを見せていないことを鑑みても、選択肢を持つ余地はない」のだという。

同筋は本紙への電話連絡のなかで次のように述べた。「(アサド)政府軍に対して行った許可の目的は、トルコを制御し、同国に我々の諸都市や諸村に対して侵攻しないよう促すことにあった。実際先月中旬には、アレッポ県北部のマンビジュ市周辺部、アレッポ県の北部農村地帯にあるタッル・リフアト町、ラッカ県の農村地帯にあるアイン・イーサー町で、戦場における勢力図に変化がみられた。つまり政府軍の名のもとに、重火器によって強化された数百人もの兵士たちが展開されたのである」。

(後略)


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翻訳者:国際メディア情報センター
記事ID:54060