■スペインのペドロ・サンチェス首相が国連総会における演説で、西サハラ紛争に関して政治的な解決を行うよう求める

【ロンドン：本紙】

スペインのペドロ・サンチェス首相は国連総会における演説で、西サハラ紛争に関して政治的な解決を行うよう求めた。一方同首相は、モロッコを刺激することがないよう西サハラの自決権について言及することは避け、また和解の達成に向けてアルジェリアに接近するために、自身の自治制度に対する支持について言及することは控えた。

サンチェス首相の声明は木曜日に発表された。西サハラ紛争はモロッコ、アルジェリア、スペイン、フランスを含む西地中海沿岸の国々の関係に多大な影響を与える議題であるため、当時多数の国々の注目が、同紛争を筆頭とする諸問題をめぐる同首相の演説内容に向けられていた。

サンチェス首相の演説に関心が寄せられていたのは、同首相がモロッコによって紛争の解決策として提示されてきた自治制度を支持しており、さらにここ数週間においてアルジェリアとの和解を目指す試みを行ってきたためである。アルジェリアは同首相の自治制度への支持に対抗して、過去に駐スペイン大使を引き上げていただけでなく、同国との友好・善隣協定を停止させていた。

（後略）