ギリシャ・ミソタキス首相、トルコ脅迫

2022年09月27日付 Hurriyet 紙

ギリシャ共和国のキリアコス・ミツォタキス首相はまたもトルコを標的とした発言を行った。ギリシャ首相はトルコを暗に示しながら「対岸の国は嘘や脅迫を、ひねりもなく続けていくかもしれないが、ただ一人この戯言を呟いている。」と述べた。

隣国ギリシャでまたもトルコが話題にあがっている。

ここ最近、絶えずトルコを標的とした物議を醸す発言を行っているギリシャ共和国のキリアコス・ミツォタキス首相は、またもやトルコ政府を標的とした。

同首相は、トルコを暗に示しながら、「対岸の国は嘘や脅迫を、ひねりもなく続けていくかもしれないが、ただ一人この戯言を呟いている。」と述べた。閣議で発言したミツォタキス首相は「ギリシャに向けてだけではない。」と、トルコがヨーロッパやNATO加盟国をも相手取っていると主張した。

軍隊が調査中であると強調したミツォタキス首相は、同盟国の支持を得ている述べ、またも国際社会からの支持を求めた。同首相の発言をギリシャ・メディアは見出しとして取り上げた。

ミツォタキス首相は以前も、「トルコは明確な規定を侵害して、我々の主権に異議を唱えている。」といった発言でトルコを標的としていた。

ギリシャ首相はブルームバーグ社の取材の中でトルコを指し「移民問題に関してギリシャを、非人道な行為を行っていると非難しているのは信じがたい状況である。」と発言していた。

同首相は、トルコが難民を武器として用いていると主張し、ギリシャが海上で危険な状態にある何万もの難民を救助し、義務として国境を防衛し、また同時に基本的人権を尊重している、と述べていた。

■緊張はF-16発言から開始

トルコ-ギリシャ関係はギリシャ共和国ミツォタキス首相が[5月に]アメリカ合衆国で行った発言後、緊迫したものとなった。

ミツォタキス首相は、[アメリカ議会で]名指しせずにトルコを意図して、「ギリシャは隣国へと友人として手を差し伸べています。しかしながら、我々の主権や主権たる諸々の権利への侵害に対して、直ちに終了すべきギリシャ島嶼部上空での[トルコ軍機の]飛行に対して容赦はしません。議会の皆様には、地域における武器取引に関する決定を下すとともに、NATOの南東部で起こっている不安定に由来する危険を考慮していて頂きたい。」と発言していた。

ミツォタキス首相は、この発言を通じて遠回しに、[アメリカに]トルコにF-16戦闘機の売却を許可しないよう要求することとなった。

ギリシャ首相は、「議会の皆様には、ヘレニズムが48年もの間大いに苦しみ、未だに塞がれることのない傷があることを忘れないで頂きたい。[トルコによる]キプロス島への襲撃と島が暴力を伴って2分されたことです。キプロス島に2つ国家があることを、いつ何時も受け入れることはありません。」と述べ、スタンディングオベーションを受けていた。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:村田七海
記事ID:54124