トルコ軍、アレッポでピンポイント攻撃―PKKの山火事放火犯処分

2022年09月28日付 Milliyet 紙
国家諜報機構(MİT)は、赤カテゴリーとして指名手配されており、森林火災事件の責任を問われているクルディスタン労働者党(PKK)及びクルディスタン社会連合(KCK)に所属するサバフ・オウルをシリアのアレッポでの作戦で処分した。

サバフ・オウルは、テロ組織PKK及びKCKの党首評議会に属する、いわゆる「コマレン・ジワン・コーディネーション」(青年部会)の指導部に位置し、同時に「炎の子どもたちのイニシアティブ」の責任者の一人でもあり、内務省のテロ容疑指名手配リストにおいて赤カテゴリーに分類されている「シラン・エムギハン」というコードネームを使うテロリストである。彼女は国家諜報機構の素晴らしい作戦の結果、シリアのアレッポ郊外で処分された。

■特別チームによって処分

MİTは、テロ組織PKK/KCK及び民主統一党(PYD)/人民防衛隊(YPG)の最高幹部らを処分するため、シリアとイラクで活動する組織のメンバーを密に追跡していた。最近では、組織が起こしたトルコでの山火事と都市中心部でのデモ行動に加担していた、いわゆる最高幹部らを標的に、MİTによって結成された特別チームが国内外の双方で徹底した取り組みを進めていた。その結果、テロリストのオウルがアレッポのシェイフ・マクスード地区にいることが明らかにされ、特別チームによって処分されたことが発表された。

オウルはいわゆる「シリア・ロジャヴァ・3」の同調組織の一員であり、様々なデモ活動に指示を与えていた。オウルの妹ザフラ・オウルはテロ組織PKK/KCK及びPYD/YPGのメンバーであり、彼女もまた2010年に処分されている。

■PKKにおけるMİTパニック

一方、イラク北部とシリア北東部での[トルコ側の]有効な拠点作戦によって、大半が指導メンバーである数十人を失ったテロ組織のPKK/DSGは、すべての活動において電子機器とスマートフォンの使用を禁止した。

テロ組織は、MİTの特殊作戦及び武装無人航空機(SİHA)対策を目的として、シリア北東部に所在する組織の管理下にある地域の全部隊に向け「通達」を出した。8月9日に出された通達では、組織の上位軍事部門関係者を含むすべての軍事要員がスマートフォンと電子機器の使用を禁止されるとされた。組織のいわゆる防衛省は、禁止決定に違反した者は携帯電話を没収され、30万シリア・リラの罰金が科されると強調された。

上記通達は、MİTの特殊作戦とSİHA[の攻撃]からどのように防衛すべきかについての指示を含み、事項ごとに対策が並べられている。同通達では、地域でMİTに対し諜報活動を行なっていた、一部がシリア民主団体(SDG)に所属する数十人が[トルコ側に]スパイ容疑で逮捕されたと述べられており、スマートフォン及び電子機器で位置情報を特定して[トルコが]作戦の下準備をしていたと記されている。組織の全軍事部門、及び政治部門で重要な役割を担う全メンバーは、通達に従って行動するように求められた。必要な場合を除き、二度目の指示までスマートフォンを使用してはならず、連絡はガラ系の電話で行わなくてはならないと述べられた。空襲からの防衛のために、組織メンバーは小さな集落を離れて都市の大きな地区の家に隠れるよう指示され、指導メンバーはスマートフォンの代わりに旧式のガラ系の電話を使用するように求められた。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:田原紗樹
記事ID:54131