HDPの大統領選挙対応「クルチダルオールを推すか、否か?」問題

2022年09月29日付 Cumhuriyet 紙
HDP(国民の民主主義党)共同党首のミトハト・サンジャル氏は、CHP(共和人民党)党首のケマル・クルチダルオール氏が大統領選の候補者となる可能性に関して、「ケマル氏のことは評価しており、彼の努力はとても重要なことだと考えている。ただ、誰を候補者として推すのかは、6 野党党首会談にて話し合うべきである。」と話した。

HDP共同党首のミトハト・サンジャル氏は、メルスィン警察署に対する攻撃を、「選挙前の混乱を目的とした計画の一部であるとみる必要がある。」とした。

サンジャル氏は、2021年の2月以降、この問題について、他の野党政党に呼びかけを行っていたことについて言及した。すべての野党政党へ、選挙期間中の挑発行為に対する共闘を呼びかけていたサンジャル氏は、「6月7日~11月1日までの間に起こったことを再び実現させようとするあらゆる準備もしくは意図を頓挫させるために非常に幅広い民主的意志の協力が必要である。」と話した。

ドイチェ・ヴィレ(DW)トルコのエライ・ギョルギュル氏の質問に答えたサンジャル氏は、大統領選の候補者の議論に関する質問にも答えた。6野党党首会談で、CHP、民主進歩党、未来党、至福党とともに、必要があれば代表団レベルで会合をしているが、選挙のための提案方法についてはまだ話し合っていないと語った。

開かれた話し合いと直接的な対話によって、合意にたどり着けば、野党連合である国民連合の候補者を支援する可能性があると話したサンジャル氏は、この呼びかけに返答がない可能性を考慮して、自身の政党の候補者で選挙に備える準備をしていると明らかにした。

サンジャル氏は、「ケマル・クルチダルオール氏が候補者となった場合、応援するのか」という質問に対して以下のように答えた。

・候補者を誰にするかについての話し合いは私たちの議題にはない。これは今までも言っていた。ケマル氏のことは評価しており、彼の努力はとても重要なことだと考えている。ただ、誰を候補者として推すのかは、6野党党首会談にて話し合うべきである。私たちの観点から話すと、候補者については次の2つのことが非常に重要だ。まず、候補者が開かれた話し合いと協調を追求する方法を受け入れるかどうか。第二に、私たちの発表のトピックにおいて行われる話し合いでの意見の一致を、実現させる本質があるかどうか。つまり、私たちの基本的な要望が、民主主義、正義、自由、平和に関する話し合いで賛同されれば、それを実現することができる候補者でなければならない。

この基準を満たす状態で、マンスル・ヤバシュ氏が候補者となったら、応援するか、という質問については、サンジャル氏は、以下のように答えた。「誰が、国家における民主主義への道を開けるか開けないか、誰がクルド問題で、民主的、社会的な解決方法を採用するかしないか、誰が労働者の味方となり、経済システムを構築するかしないのかを判断することは難しいことではない。しかし、私たちの主義として、名前については言及しないが、この私が話した内容から結果を導くことも難しくはないだろう。」


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翻訳者:大畠梨紗子
記事ID:54138