シリア:SDFは武力で教育を破壊する(2)

2022年09月29日付 al-Watan 紙

■猛攻撃を行い、複数を拘束…SDFは武力で学校閉鎖に反対するカーミシュリーのデモ隊を解散させる

【諸通信社】

さらに、「バスニュース」がある消息筋の話として伝えたところによると、「クルド民主統一党 ( PYD)」の武装部門とみなされているのと同時にSDFの屋台骨でもあるクルドの民兵組織「人民防衛隊(YPG)」は以前、この地域の私立の学校や専門学校の閉鎖を批判してカーミシュリー市での座り込みを呼びかけた市民社会組織を脅迫したという。

また、この消息筋はSDFに属する関係委員会の複数の幹部が、カーミシュリー市の軍事拠点の一つにおいて複数の市民組織の代表と面会を行なっていたことを明らかにした。これは、学校や専門学校を閉鎖する決定に反対するデモを伴う市民組織の決定について議論するためである。

さらに、同じ情報筋によると、関係委員会の複数の幹部は市民組織委員会の委員たちに、デモの運営を継続することに対して警告を発し、カーミシュリー市にある国際連合の建物の前での昨日の活動を取り止めるよう要請していた。また、2週間前から、SDFはカーミシュリー市における私立の教育系専門学校や学校を閉鎖しており、学生が教育を受ける権利を奪っている。なお、2014年以降、同民兵が(カーミシュリーのある)ハサカ県にあるほとんどの公立学校を占領してそこでの教育を禁じた上に、専門学校や学校をSDFの軍事拠点や牢獄へと変えている。

今月8日には、SDFの支配するいわゆるクルド系の「自治行政区画」が、SDFの支配したシリア北部・北東部にある全ての私立学校と私立専門学校で愛国的カリキュラムによる教育を禁止した。そして、「違反者」に罰金刑や禁錮刑を科すと脅したが、これによって、このような措置を批判する市民のデモ運動がSDFの支配地域に広がってしまった。

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翻訳者:萩原優太
記事ID:54147