エルドアンVSクルチダルオール、「CHPからパスがきた。ゴールを決める」」

2022年10月08日付 Cumhuriyet 紙

公正発展党(AKP)のレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領が機内で行った「憲法改正」の発言に対し、共和人民党(CHP)の党首ケマル・クルチダルオールから厳しい反応が返ってきた。クルチダルオール党首は、自らに対する批判にも返答し、エルドアン大統領に対し「あなたは誠実ではない。賊である。私は国民がそれを目の当たりにするように望み、あなたはそうした」と話した。

AKP党首兼大統領のエルドアン氏は、CHPの「スカーフ決議」とそれに続く与党側から提案された憲法改正について語り、「家族などすべての事柄がこの取り組みの中にある。我々はこのようなことを行っているが、あなたはどれほど誠実であるのか、そうではないのか。そのことを、ここで我々は目の当たりにするだろう」と述べた。大統領は発言の中で、LGBTQ+の人々を取り上げ、「近年、彼らは社会にLGBTの人々を取り込み、家族の在り方を頽廃させることに熱を上げている。そうならば、我々は必要なことは何でも行う」と述べた。

エルドアン大統領は、クルチダルオール党首の発言に、「クルチダルオールは、そうとは知らずにパスを出した。ゴールを決めなくてはならない」とコメントし、CHP党首に向けて「我々はこのようなことを行っているが、あなたはどれほど誠実であるのか、そうではないのか。そのことを、ここで我々は目の当たりにするだろう」と話した。

■クルチダルオールが厳しく返答

エルドアン大統領による件の発言に対し、CHPのクルチダルオール党首から厳しい反応が返ってきた。クルチダルオール党首はTwitter上に投稿し、「私の予想通り、エルドアンはスカーフを身に着けた女性を人質として手元に置くために、話を逸らした。誠実ではない。賊である。国民がこれを目の当たりにするように望み、あなたはそうした。何様なのか。「リベラルな憲法」を作るのは誰か。あなたはあらゆることを禁ずる人である。残虐な者である。本当に期待を裏切らないね」と述べた。

クルチダルオール党首は、投稿の続きに次のように綴った。

ここで、若く保守的な女性たちに呼びかける。エルドアンとバフチェリの男性政治における最初の選挙で、あなたたちが政治的人質ではないことを示すことになる。私は約束する。我々が政権を取ってすぐに、イスタンブール条約も、我々が提案した法案も通過させる。

■批判に返答「リスクを負う必要がある」

『自由を制限するような形で、衣装を纏ったり纏わなかったりといった基本的な権利と自由を侵害する形で、女性たちにいかなる強制を強いることはできない』と申し上げた。我々の提案からもわかるように、女性たちの服装に対し男性に永遠に口出しさせないようにする。

同時に、私を批判する人々がいるならば、当然予想はしていた。そして、当然のことながら、批判のすべては受け入れる。ただ、私が信条とするのは、公正と経済は互いに密接な繋がりがある、ということである。それは、きょうだいであり、双子である。一方がなければ、もう片方もない。

『私に賛同するか?』と問いかけた際に、当然この私たちの法案が始まりに過ぎないことをわかりながら問いかけた。もっと大きな問題もある。そして、私たちはそのすべてに果敢に解決策を提示する。繰り返す、私たちは果敢に解決する。

私は政治的成功を考えるものではない。政治生活の終わりには、遺産として平和なトルコを残すだろう。エネルギーを世界との競争に費やすトルコを残すだろう。こうしたリスクを負う必要がある。成功するかどうかはわからない…。しかし、試してみよう。」


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翻訳者:関口ひなた
記事ID:54197