ロシア、トルコ経由天然ガス輸出提案

2022年10月13日付 Hurriyet 紙
ウクライナの戦争が急速に続く中でロシアの天然ガスに依存するヨーロッパ諸国はエネルギー危機に瀕している。ほとんどのヨーロッパ諸国が緊急対策を協議するなか、プーチン大統領から突然のトルコ提案があった。プーチン大統領の「トルコ方式」は世界のメディアで広く取り上げられた。

ロシアのプーチン大統領の命令で2月24日に始まった戦争は急速に続いている。アメリカを筆頭に西側諸国のウクライナへの武器支援が続く一方、ロシアの天然ガスに依存するヨーロッパは最も厳しい冬に備えている。ほとんどのヨーロッパ諸国が緊急対策を協議するなか、プーチン大統領から注目すべきトルコ提案があった。

プーチン大統領は、ロシアがトルコを経由してヨーロッパへガスを販売することに前向きであると強調し、「ヨーロッパのための大規模な天然ガスセンターをトルコに設立できる」と述べた。

プーチン大統領は冬も含めてヨーロッパにエネルギーを供給する用意があるとし、「彼ら次第だ」と述べた。

国際的な通信各社が「速報」の見出しを付けて購読者に渡った「トルコ方式」は世界のメディアで広く取り上げられた。

■ヨーロッパへ「トルコ」という代替案

アル=ジャジーラ紙はこの進展を、「トルコを経由した代替のヨーロッパ・ガスセンターを作る構想を提案した」という形で読者に伝えた。

ブルームバーグは「プーチン大統領はトルコのガス関連を増やす」とコメントし、プーチン大統領の発言に次いでガスプロムCEOの「流れを転換させることでトルコのガスセンターを構築できる」という発言を取り上げた。

■「トルコはプーチン大統領の提案を検討する」

ブルームバーグは、ロシア大統領の提案に対するトルコの最初の反応がドンメズ・エネルギー大臣からであったと述べ、トルコがプーチン大統領の提案を検討するだろうと書いた。

ギリシャのカティメリーニ紙は「プーチンは、ロシアのノースストリームの天然ガスをトルコのガスセンターのために黒海へ送ることができると述べた」という見出し記事で次の彼の発言を掲載した。

「モスクワ・エネルギー・ウィークの会議でプーチン大統領は、ロシアのガス供給の地理的拡大を続けると同時に、現地通貨でエネルギー供給取引を行う方向で進めていると述べた。」

ギリシャの新聞プロト・ティマ紙は「プーチン大統領はトルコが天然ガスの中心地に変わることを歓迎しているようだ」と報じた。

ニッケイ・アジアはプーチン大統領がヨーロッパへのガス輸送の中心地を代替えする構想を表明したと強調し、次のように述べた。

「ロシアの大統領は天然ガスを黒海にシフトし、トルコでヨーロッパ最大のガス中心地を作る。もちろん、パートナーが興味を持てばだが。」

ヤフーニュースは次のように報じた。

「プーチン大統領が水曜日に行なった発言の中で、ロシアの破損したノースストリーム・パイプラインへ向けた供給を、トルコでヨーロッパのガス供給センターを構築するために黒海に向けうると述べた。」

インディア・トゥデイは、この展開を「ロシアがノースストリーム2を通じてヨーロッパへガスの供給を続ける用意がある」という見出しで読者に伝え、ニュースの中で「プーチンはロシアがトルコへのガス輸出容量を高めうると述べた」と報道した。


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翻訳者:伊永勇人
記事ID:54238