イラク:大統領と首相は組閣に向けて足並みを揃える重要性を確認

2022年10月19日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イラク:ラシード大統領とスーダーニー首相は組閣に向けて足並みを揃える重要性を確認

【バグダード:アナトリア通信】

イラクのアブドゥッラティーフ・ラシード大統領と、指名を受けたムハンマド・シヤーウ・スーダーニー首相は水曜(19日)、組閣に向けて足並みを揃える重要性を確認した。

イラク通信社が大統領府広報室の発出した声明として報じたところによると、これは、首都バグダードの平和宮殿(大統領府)で両者が集まって会合を行った際の出来事だという。

声明によると、「会合ではイラクの概況について協議が行われ、両者は国としての足並みを揃え、イラクが直面している難題に立ち向かい、イラク国民に奉仕し、生活や公共サービスの環境改善に尽力する新内閣の発足に取り組む重要性を確認した」という。

また、ラシード大統領とスーダーニー首相は会合の始めに、それぞれラシード大統領が共和国大統領に選出されたこと、スーダーニー首相が組閣を任されたことについて改めて祝意を伝え合ったという。

投票の第2ラウンドで過半数の票を獲得したことを受けて、議会は今月10月13日にアブドゥッラティーフ・ラシード氏を共和国大統領に選出した。

ラシード氏は大統領選に勝利すると即座に、憲法の規定に基づきスーダーニー氏に30日以内に組閣する任を負わせる書簡を渡した。

一方、同じ日にサドル潮流はあらゆる形でのスーダーニー政権への参加を改めて拒否し、スーダーニー氏は政敵ヌーリー・マーリキー元首相(2006年~2014年)に近い人物だと語った。

なお、シーア派(議会)同盟「調整枠組み」は今年7月25日、スーダーニー氏を大統領候補に選出している。

シーア派の「サドル派閥」が「国民多数派」政権を発足させられず8カ月続いた組閣の試みが無駄に終わったことを受けて、今年6月12日に辞職を表明した同派閥の73名の議員が不在の中、スーダーニー政権の議会承認に障害はないとみられる。


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翻訳者:国際メディア情報センター
記事ID:54287