パレスチナ:数万人が5人の殉教者に別れを告げる

2022年10月25日付 al-Quds al-Arabi 紙

■数万人が厳粛な行進でナブルスの5人の殉教者に別れを告げる

【ラマッラ:本紙】

ナブルスの数万人のパレスチナ人が火曜(25日)、夜明けにイスラエル軍がナブルス市へ侵入した際に同軍の銃弾に倒れた5人の殉教者たちに別れを告げた。

厳粛な葬列は、非常に強い怒りや愛国的な叫び、ストライキ、そして国の様々な県の生活インフラが麻痺状態となった服喪の中で行われた。それと同時に、西岸の様々な地区ではイスラエル軍部隊との衝突が発生した。

イスラエル軍はナブルスの旧市街に侵入し、3時間近く続いた衝突の中で家屋を標的としたミサイル攻撃を行った結果、同軍の銃弾によりパレスチナ人5人が殉教、23人が負傷した。なお、負傷者のうち5人が重体だという。

葬列には数万人の市民に加えて、各勢力や公的機関、市民活動組織の幹部らも参加し、パレスチナ国旗と黒色の旗を掲げ、イスラエルの犯罪への非難を繰り返し叫んだ。

葬列の参加者のひとりは、「大抵の場合、生が殉教者に別れを告げるが、旧市街にいざなわれたナブルスの5つの月(注:5人の殉教者のこと)は、彼らのほうから故郷である旧市街に別れを告げたのだ」とコメントした。

葬儀の光景には、15日前にナブルスが封鎖された夜の光景のような、すべての村や町そしてナブルスの難民キャンプから数万人の怒れる人々が参加した行進に映し出されていた、最も強い大衆の愛国的な団結状態が映し出されていた。

そして、これらの写真によって20年間前のナブルスの雰囲気が蘇る。第2次アクサー・インティファーダの中で「炎の山」の異名をとったナブルスは最も激しい市民による抵抗、そして武装闘争の場だった。

活動家らは、「『ライオンのねぐら』やその他の殉教者たちの魂は深く根を張り、歴史に刻まれるだろう」との見解を示した。

そして、「葬儀の光景が、人々が命を賭してイスラエルに立ち向かった人々に忠誠で応えたことを物語っている」と語気を強めた。

(後略)















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翻訳者:国際メディア情報センター
記事ID:54328