スーダン:クーデタから1年…スーダン各地で民政移管を求めるデモが行われる

2022年10月25日付 al-Quds al-Arabi 紙

■クーデタから1年で揺れ動くスーダンの各都市
■デモ参加者がひき殺される

【ハルツーム:本紙】

国内の広い地域で数万人のスーダン人が軍政に反対して「クーデタ政権打倒100万人デモ」に参加した。これは、アブドゥルファッターフ・ブルハーン総司令官が昨年10月25日に行ったクーデタの1周年と時を同じくするもので、人々はクーデタ政権の打倒と、文民への政権移譲を求めた。また、治安部隊がこれを弾圧した結果、1人が死亡した。

スーダン医師中央委員会によると、「デモ参加者1人がオムドゥルマンの100万人デモに参加した後にクーデタ政権の所有する家畜運搬用トラックに轢かれて死亡した」という。

さらに、同委員会は以下のように続けた。「クーデタ政権は当初から禁じられてきた汚職を未だに行い、血を流している。そのため、10月25日クーデタ以降の殉教者総数は119人にのぼっている。殉教者たちは数字ではなく、我々から切り離され、しかし我々の心に不屈の精神を与えてくれた命であり紐帯なのだ。そしてこの命と紐帯は、自由と栄光の港へと渡るために道の暗闇を照らし、障害を乗り越えやすくしてくれる。」

首都ハルツームでのデモは、大統領宮殿に至る宮殿通りのはずれまで到達した。デモ隊は、軍は兵舎に戻り、民兵組織ジャンジャウィードを解散させ、犠牲者のために正義を実現し、人民の政権を樹立せよ、と声を張り上げていた。

第7停留所では、ハルツーム南部から来たデモ参加者らが集まり、「イーサーよ、我々は復讐を誓おう」という抗議の声をあげいていた。また、デモに参加した多くの若者が「イーサーの同胞」と書かれた横断幕を掲げていた(なお、イーサーとは抵抗委員会のメンバーであり、クーデタから1周年の100万デモの開催を伝える日曜のデモの際に治安機関の銃弾に倒れたイーサー・ウマルのことを指している)。そして、ハルツーム中央部のバーシュダール停留所には多くの地区からやってきたデモ隊が集まり、大統領宮殿へと向かった。

デモ隊はスーダン国旗や抵抗委員会の旗、その他クーデタの犠牲者たちの写真が印刷された旗、さらにはブルハーンとムハンマド・ハムダーン・ドグル(ハメッティ)、および軍事評議会のメンバー全員の打倒を求める横断幕を掲げていた。

(後略)


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:国際メディア情報センター
記事ID:54343