チュニジア:アラブ連盟首脳会議での大統領演説に広がる波紋(1)

2022年11月02日付 al-Quds al-Arabi 紙

■チュニジアを顧みないままアラブの問題の解決を要求…アルジェリア・サミットでのサイード大統領の演説が広く物議を醸す

【チュニジア:本紙】

昨日火曜日のアラブ連盟首脳会議で行われた、チュニジアのカイス・サイード大統領の演説に波紋が広がった。野党はサイード大統領がアラブの兄弟諸国の問題の解決を呼びかけるなかで自国の諸問題を蔑ろにしたとして、同大統領を非難した。

サイード大統領は演説のなかで、パレスチナの大義を支持し、アラブ諸国間の対立に歯止めをかけ、リビアやシリア、イエメンなどの多くの国々で続いている国内問題を解決することを呼びかけた。また以下のように付言した。「我々は、我々の地域や民族全体、そしてすべての人類にとってよりよい未来を築き上げているのだ」。

同大統領は続けて以下のように述べた。「今首脳会議はアラブ諸国間の対立の解消に寄与するだろう。その「再団結」というスローガンの採用は、アラブ連盟の義務と、現状を導いた要因を克服する必要性に関して我々がともに感じていることを要約している。(…)多くの地域において、我々は国家転覆をもくろむ人々との厳しい戦いを経験している。足並みをそろえて団結し、分断や分裂のあらゆる要因を解消し、そして連帯に合意することによってのみ、我々は輝かしい勝利を収めることができる」。

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翻訳者:中嶋甘奈
記事ID:54382