イラク:アラビア湾のイラク水域におけるクウェートの原油探査掘削活動に警戒強める

2022年11月13日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イラクの国会議員が、アラビア湾のイラク海上交通路でのクウェートによる石油探査活動の停止を要求

【バグダード:ドイツ通信社】

イラクの国会議員が、イラク南部アラビア湾のイラクの排他的経済水域(EEZ)で、クウェート政府が原油探査掘削・プラットフォームを建設したことに警戒を強めている。

アーミル・アブドゥルジャッバール議員は日曜日の政府系『サバ―フ』紙で、「クウェートによるEEZでの原油探査掘削プラットフォーム建設には、クウェートの領海侵犯を停止させるための法的措置を講じ、外交的圧力をかけなければならない」と述べた。

同議員はイラク政府に対し、国家が被る経済的及び主権的権利の損失を阻止するため、前暫定政権(ムスタファー・カーズィミー政権)下で出された多数の政令の無効と昨年8月に両国の運輸省が署名したアラビア湾の領海及びEEZにおける商業及び海洋活動に関する議事録の削除を訴えた。

『サバ―フ』紙によると、クウェートの探査掘削プラットフォームの位置は、イラクのアラビア湾岸のウンム・カスルの商業港とバスラとアマヤの石油積出港をつなぐ水航路とファーウ商業港の防波堤を含む輸出用プラットフォーム群の間ということだ。

イラク政府は数年前から、多くの外国石油企業と契約して、アラビア湾のイラク領海で新規油田の開発を開始する意向を明らかにしていた。


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:玉川公子
記事ID:54437