トルコ:エルドアン大統領がイラク北部およびシリア北部での航空作戦の実施を許可

2022年11月21日付 al-Quds al-Arabi 紙

■エルドアン大統領がイラク北部およびシリア北部での航空作戦の始動を許可

【ダマスカス:本紙】

トルコ大統領府は日曜日、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が、イラク北部とシリア北部の「テロリスト」を標的とする航空作戦「鉤爪」の実行命令を許可する映像を公開した。

トルコ国防省は日曜日の早朝に、トルコ軍がイラク北部とシリア北部の「テロリスト」の拠点に対して航空作戦「鉤爪」を開始したと発表した。さらに、この作戦が自国防衛にかかわる正当な権利を定める国連憲章第51条に基づいていると公表した。

同省の声明によると、この作戦は、「PKK、KGK、YGP」などのテロ組織を中立化することで国境の安全を確保し、トルコの国民や治安部隊を狙ったあらゆるテロ攻撃を防ぎ、テロを根絶することを目標としている。またこの作戦は、テロリストがトルコを狙うための拠点として利用しているシリア北部およびイラク北部の諸地域を標的としたものであったという。

トルコのアナトリア通信によると、エルドアン大統領は、11月15日から16日にかけて開催されたG20首脳サミットへの参加後にインドネシアからトルコに帰国する際の航空機内で作戦開始命令を下した。

この映像は、トルコのフルシ・アカル国防相が航空機内で、エルドアン大統領に作戦に関する情報を提示している様子を示している。その後同大統領は同大臣に提供された情報を基に作戦の実行命令を下した。


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翻訳者:西川舜
記事ID:54502