エルドアン大統領による軍事作戦についての発言

2022年12月08日付 Cumhuriyet 紙

エルドアン大統領による「シリア」および「軍事作戦」に関する発言
公正発展党(AKP)のレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、イスラム協力機構経済・商業協力常任委員会(İSEDAK)の会議において、シリアとイラク北部に対する作戦に関して発言した。エルドアン大統領は、「我々は、我が国並びにシリアとイラクの領土保全を脅かす、この組織を根絶やしにする決意である。」と述べた。


公正発展党のレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、イスタンブル会議場にて、イスラム協力機構(İİT)経済・商業協力常任委員会(İSEDAK)第38回会議開会式において演説した。エルドアン大統領は、演説で、İSEDAK加盟国に対して、シリアに関する呼びかけを行った。同大統領は、以下のように呼びかけた:
「新型コロナウイルス流行に伴って、シリアにおける社会経済情勢人道的状況がより悲惨な状態となったのである。トルコに関して言えば、350万人を超えるシリア出身の避難民に住まいを提供し、シリア国内にて何百万人もの難民を支援して、同胞としての責務を適切に果たしている。シリアが、紛争、人道的危機、そしてテロのスパイラルから救われるために、イスラム諸国は、より強い意思を表明し、政治的解決に向けた努力に有効な支援を行わなければならないのである。我々も、この件に関して必要な措置をとることをいとわない。」

■「我々はPKKを根絶やしにする決意をしている」

テロとの戦いにも言及したエルドアン大統領は、「我々のうちの大多数は、テロの残酷な面を目撃した生き証人だ。テロ組織による卑劣な襲撃により我々の国民が犠牲になった。しばしば、ギュレン派テロ組織(FETÖ)、クルディスタン労働者党(PKK)、イスラム国(DEAŞ)といった様々な組織が我々の前に立ちはだかった。これらの組織のすべては、まず、イスラム教徒を標的とし、傷つけた。我々は、ただPKKによる襲撃だけで4万人に近い国民を失った。FETÖ構成員は、252人の同胞を卑劣にも殺害した。流された血に対しては、分離主義テロ組織そのものと同じくらい、DEAŞと戦っているという名目で、このテロリストたちに武器や支援を与えた者にも責任があるのである。当初より計画の産物として知られているDEAŞとの戦いにおいて、PKKへの支援は、もはや断たれなければならないのである。我々は、我が国並びにシリアとイラクの領土保全を脅かす、この組織の息の根を止める決意をしている」と述べた。


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翻訳者:山口 晴夏
記事ID:54589