エジプト:スィースィー大統領が中国・アラブサミットでルネサンス・ダムに関する発言

2022年12月09日付 al-Quds al-Arabi 紙

■エジプト大統領がエチオピアに対し、ルネサンス・ダムに関して拘束力のある法的合意に達するよう呼びかけ

【リヤド:アナトリア通信】

エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領は金曜日、エチオピアに対して、同国が10年以上にわたってナイル川上での建設を進めてきたダムに関して、拘束力のある法的合意に到達するよう呼びかけた。

これは、サウジアラビアが主催し、中国の国家主席および多くのアラブ諸国の首脳らが参加した初の中国・アラブ諸国サミットにおいて、エジプト大統領が行った発言のなかで言及されたものである。

この呼びかけは、「ルネサンス」ダムに関するスーダン、エジプト、エチオピアの3国間交渉が1年以上にわたって停滞するなかで生じた。

スィースィー大統領は次のように述べた。「私はエチオピアの兄弟たちに、拘束力を持った法的合意への到達に向けて、正当な善意とともにエジプトとスーダンに合流するよう改めて呼びかける。それは現在や未来の世代に対して発展の権利を保証し、彼らに安定、安全平和を脅かすものを回避させるような合意である」。

エジプト政府とスーダン政府は、ナイル川から年間割り当て分の水量が(自国に)流れてくることを保証するため、第一にダムの貯水・運用に関する3国間合意に到達することに固執している。しかしエチオピア政府はこれを拒否しており、約10年前に建設を開始したこのダムが「誰を害することも意図していない」と表明している。

(後略)


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:佐々木舞香
記事ID:54622