6歳女児「結婚」問題のイスマイルアー教団、検察訴え2度拒否されていた

2022年12月14日付 Milliyet 紙

[性的]虐待を受けた6歳のH.K.Gが2年前に被害届を出したことを受けて検察が父親のギュミュシェルとカディル・イステクリについて逮捕請求をした。しかし簡易刑事裁判所は容疑者を釈放し、検察がこの決定に異議を唱えたものの却下されたことがわかった。

イスマイル・アー教団に属するヒラヌル財団の創設者であるユスフ・ズィヤー・ギュミュシェルの娘であるH.K.Gが6歳で宗教婚を挙げられ、数年にわたって性的虐待にさらされていた件に関する捜査で、検察が容疑者を2年前に逮捕するよう[裁判所に]送致したが、簡易刑事裁判所は被告人を釈放し、検察がこの決定に対して異議申し立てをするも、この異議も却下されたことがわかった。

■激怒を呼ぶ

イスマイル・アー教団に属するヒラヌル財団の創設者であるユスフ・ズィヤー・ギュミュシェルが、娘のH.K.Gを6歳の時に29歳のカディル・イステクリと宗教婚させ、幼い少女が数年にわたって性的虐待にさらされていたことに目をつぶっていたという告発は世論に激怒を呼んだ。事件は、被害者のH.K.Gの訴えによって明るみに出た後、検察は捜査を開始した。捜査を終えた検察は、[結婚相手の]カディル・イステクリ容疑者に67年10カ月15日、父親のユスフ・ズィヤー・ギュミュシェル及び母親のファトマ・ギュミュシェルに22年6カ月の禁錮刑を請求した。被害者の証言、録音記録、多くの証拠があるにも関わらず、裁判所に送られ、受理された捜査案件では誰一人逮捕者がいなかったことが波紋を広げている。裁判の最初の審理は、2023年5月22日にイスタンブル・アナトリア第二重罪裁判所で行われる予定である。

■検察は逮捕を請求したが...

トルコを震撼させた問題に関し新たな詳細が続々と明らかになっている。それらによると、6歳の子どもが数年にわたって虐待を受けていたという件は以前に司法に届いていたということがわかった。入手した情報によると、H.K.Gの供述後に検察は虐待を理由に捜査を開始した。その直後、虐待で告発された父親のユスフ・ズィヤー・ギュミュシェル容疑者とカディル・イステクリ容疑者を2020年に、逮捕請求とともに輪番簡易刑事裁判所へ送致した。しかし、検察の逮捕請求にも関わらず同裁判所は容疑者を釈放したことがわかった。その後、検察が裁判所のこの決定に異議を申し立てるも、その異議も却下された。


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翻訳者:伊永勇人
記事ID:54632