パレスチナ:クリスマスに聖地訪問を禁じられたガザ地区のキリスト教徒(2)

2022年12月25日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イスラエルはガザのキリスト教徒によるエルサレムおよびベツレヘムの聖地への訪問を阻止

【ガザ:本紙】

ガザ市在住のハーニー・ファラフさんは、毎年ベツレヘムの降誕教会を訪れてクリスマスを祝い、聖樹(クリスマスツリー)に明かりを灯すことが習慣だった。しかしイスラエル当局が彼の入国許可書の発行を拒否したため、今年は(ガザ地区から)出ることができなかった。彼の家族のうち数人には許可が下りたが、彼に対する制限については説得力のある理由が示されることはなかった。

ガザ市の正教会は、パレスチナ人とイスラエル間の連絡の権限を与えられた機関であるガザ・パレスチナ民事局に対し、クリスマスを祝うために西岸地区へ向かうことを望むガザに暮らすキリスト教徒800名分の氏名をまとめた名簿を送付した。しかしイスラエルは治安上の理由をもとに、そのうち200名分の入国許可書の発行を拒否した。

ハマースはイスラエル当局がガザ地区に暮らすキリスト教徒によるエルサレムとベツレヘムの聖地訪問を禁じていることを糾弾し、これが「宗教的儀式を遂行するキリスト教徒の権利への著しい侵害」であり、「礼拝所を訪れるための彼らの自然な権利の剥奪」であるとみなした。さらに世界の自由人たちに対し、パレスチナ人の権利への高慢な侵害行為に対して、自らの責任のもとで立ち上がるよう呼びかけた。

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翻訳者:中嶋甘奈
記事ID:54726