パレスチナ:クリスマスに聖地訪問を禁じられたガザ地区のキリスト教徒(5)

2022年12月25日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イスラエルはガザのキリスト教徒によるエルサレムおよびベツレヘムの聖地への訪問を阻止

【ガザ:本紙】

同氏は続けて以下のように指摘した。「イスラエル軍は、ガザ地区に繋がるエレズ検問所を通過するキリスト教徒のうち、女性や高齢者にさえも罰を与えます。渡航者の鞄や身体を検査し、さらに所持品を破壊するのです。こうした意図的な措置は、イスラエルの行為や迫害によって過去数十年間に何百もの家族がガザ地区から外部へ移住して以来、ガザからキリスト教徒の存在を消し去ることを目的としています」。

ガザにはおよそ1,500人のキリスト教徒が居住しており、その大多数がギリシャ正教に属している。またバプテスト教会の信者が20人ほどおり、そのほかはローマ・カトリック教会(ラテン典礼)に属している。ガザ地区のキリスト教徒は少数であるにもかかわらず、イスラエルは彼らを地区内の他の住民と同様に扱い、彼らに多くの制限を課している。

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翻訳者:中嶋甘奈
記事ID:54738