イマムオール裁判に新展開、共和国検察局、上告

2022年12月29日付 Cumhuriyet 紙
イスタンブル広域市(IBB)のエクレム・イマムオール市長が「高等選挙委員会(YSK)のメンバーに対して侮辱」を行ったとして、政治活動の禁止と、2年7カ月の実刑判決が下された裁判において、検察は、判決の手続きと根拠の観点から、法に反するとして、上訴を申し立てた。

イスタンブル広域市のエクレム・イマムオール市長が「高等選挙委員会のメンバーに対して侮辱」を行ったとして開かれた裁判に新たな展開があった。イマムオール市長に対し、政治活動の禁止と2年7カ月15日の実刑判決が下された裁判のあと、共和国検察は、地方裁判所刑事小法廷長官に対し、イスタンブルのアナトリア第七刑事裁判所に提出した要請書において、裁判所が下した判決が手続きおよび根拠の観点から法に反していると報告した。

■もう一度計算をし直して、判決が下されるべきだ

共和国検察によって提出された要請書では、2022年12月14日付の判決の判決文の2段落目の「被告人の行為が、報道陣の前で公然と行われたことが明らかなことから」という点は、刑法第125条4項によって増刑されるべきところ誤って第125条6項と記載に間違いがあったことが明らかにされ、「被告人について、6分の1の割合で増刑が行われ、1年9カ月の実刑判決が適用され、3段落目については、被告人の行為が公務員に対して行われたことから、1/2の割合で増刑され、2年7カ月15日の実刑判決が適用されたが、結果的な罰則として、1年19カ月15日の実刑判決とされるべきところ、計算ミスにより、被告人に5日間多い実刑の指示がなされていたことは、手続きおよび法に反している」と記された。

■何が起こっている?

イスタンブル広域市のエクレム・イマムオール市長については、高等選挙委員会のメンバーを侮辱した罪で開かれた裁判において、判決が発表されていた。イマムオール市長に対し、2年7カ月15日の実刑判決が下され、政治活動禁止となる53条が適用された。判決は、控訴裁判所と最高裁判所が承認すれば、イマムオール市長は市長の職を外れ、いかなる選挙にも立候補ができなくなる。

■公正発展党(AKP)所属議員と写真撮影

裁判を担当した裁判官と検察官が、AKP所属議員と撮影した写真が公開された。

ジュムフリイェト紙記者のバルシュ・ペフリヴァン氏がシェアした写真には、裁判官のメフディ。コムシュル氏が、AKPのサンジャクテペ県知事とともにポーズをとっている様子がみられた。
その後、このニュースにはアクセス障害が起こった。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:大畠梨紗子
記事ID:54741