UAE:欧州議会はUAE政府が関与したとされる汚職事件に関する調査を開始 

2022年12月29日付 al-Quds al-Arabi 紙

■欧州議会がUAEの関与した汚職事件について調査を実施…UAE政府が実行した「卑劣なゲーム」の一面が明らかに

【ロンドン/ブリュッセル:本紙】

欧州議会は、アラブ首長国連邦(UAE)高官らが同国政府を利するかたちで関与した汚職および嫌疑に対する公式調査を開始した。また2022年FIFAワールドカップの開催と同時に、反カタール・キャンペーンを開始するためにUAEの諸部門がとった動きの詳細が明らかになった。

今回の調査は、UAE政府が実行し、欧州議会内で「卑劣なゲーム」として描写されたものの暴露とともに実施された。

複数の高位筋は本紙に対し、欧州の政治家が、カタールに対する不当な攻撃に影響を与えようとする恐喝や試みに様々な当事者が関与していることに驚きを示していることを明らかにした。こうした動きは、カタール政府が外交上の勝利を収め、多方面から自国に対して実行されていたキャンペーンを停止させた際に見られたものである。

中東問題を扱うヨーロッパ・スコープは、欧州委員会が、UAEとベルギー内務省の間の疑わしい関係について包括的な調査を開始したことを明らかにした。

欧州議会では、漏えいした文書と複数の欧州系情報筋により、「カタールの汚職」スキャンダルとして知られる事件へのUAEの関与が確認された。またUAE政府がカタール政府に対して謀略を企て、「後者が欧州の議員らに贈賄を行った」と客観的な調査を行うことなく告発し、不正確な情報を流出させたことが明らかになった。

(後略)


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翻訳者:吉光奈々子
記事ID:54744