イスラエル:国家安全相が対パレスチナ強硬路線を露わに

2023年01月09日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ベン・グヴィール大臣が公共の場でのいかなるパレスチナの旗の掲揚も禁止するよう指示

【エルサレム:アナトリア通信】

イスラエルのイタマール・ベン・グヴィール国家安全相は警察当局に対し、公共の場でのパレスチナの旗の掲揚を一切禁止するよう命じた。

極右政党「ユダヤの力(オツマ・イェフディート)」の党首であるベン・グヴィール大臣はTwitterで、「私は本日、テロ組織との同一性を示し、反イスラエルを煽るパレスチナの旗の掲揚を一切禁止するよう警察当局に命じた」と発表した。

そして「我々はテロやテロ扇動と断固として闘う」と付け加えた。

これは、民放「チャンネル12」を含む複数のイスラエルのメディアがベン・グヴィール大臣と警察当局の関係悪化を報じた後の発言である。(報道によると)ベン・グヴィール大臣が、40年の刑期を終えて先週木曜日にイスラエルの刑務所から釈放されたパレスチナ人カリーム・ユーニス受刑者釈放の祝賀会を阻止するように命じたにもかかわらず、警察当局がその指示を無視したため両者の間で激しい緊張状態が生じたということだ。

ベン・グヴィール大臣は日曜日未明、アラブ系クネセト(国会)議員に対する、パレスチナ人囚人との面会制限の強化を決定し、この件に関する選挙期間中の脅迫を実行に移した。

ベン・グヴィール氏は、2022年12月29日に発足したベンヤミン・ネタニヤフ政権の「国家安全相」に就任した。今回の政権は、国際、アラブイスラエルのメディアから「イスラエル史上最も右よりの政権」と評されている。


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翻訳者:吉永伊吹
記事ID:54779