ボアジチ大学で弾圧が継続

2023年01月12日付 Cumhuriyet 紙

ボアジチ大学で弾圧が継続、退職しなければ解雇する
レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が学長を任命したことで話題の尽きないボアジチ大学で、教員たちへの弾圧が継続している。多くの管理部門の職員は解任されてほかの部署に配属され、年休と病休を使う許可も降りない。


 ボアジチ大学で2021年にレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領によってメリフ・ブル教授が学長として任命されたことで始まり、ブル氏が解任され、後任に副学長で物理学科教員のナジ・インジ教授が任命されたことで加速した政治介入の勢いは止まらない。
 大学執行部は、教員だけでなく、事務職員も正当な理由を示さずに解任し、違う部署に配属している。この最新の例が、長年警備部長を務めていたにもかかわらず、2021年に執行部によって解任され総務部長に任命されたエジュデル・カラハンと、外国語高等学院事務局長のムザフェル・ウズンオールであった。カラハン氏は、総務部長も解任され、営繕部に配属された。
 退職まで4か月を残すウズンオール氏の新しい職場はというと、いまだ決まらないままだ。現状を分析する教員たちは、多くの職員が解任されほかの部署に配属されたこと、年休や病休を使用する許可も与えられないこと、また、幾人かの職員たちが「退職しろ、そうでなければ解雇されるぞ」と言われ脅されていることをも述べた。

■「未来は脅威の下に」
 ボアジチ大学政治学・国際関係学科の教員らは、この問題について発表した声明で次のように述べた:「昨年三月に外部から任命された経済・行政学部長は、我々の学科で常勤教員であり、学科長として任命されうる教員がいるにもかかわらず、自らを学科長代理として任命した。以前、経営学科と経済学科にもさまざまな理由で、代理として実行されたこのような人事は、「大学における学術組織に関する規則」第14条に示されている、学科長が、学科に所属しなければならないという条件に明らかに違反しているということを強調したい。加えて、当該者が、学科の要請がないままに自身の経歴を記載し、たった今裁判沙汰となっているポストの募集公募を出して自身がこの公募に立候補し、事務的な立場を、教員ポストにすり替えようとしていることがわかる。簡潔に言えば、現在、自ら着任したいと考えている学科の学科長代理であるのだ。今、脅かされているのは私たちの組織だけではなく、若者の未来でもあるのだ。」


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翻訳者:佐藤はつみ
記事ID:54797