大統領選は5月14日?―AKP案、決定か

2023年01月18日付 Cumhuriyet 紙

公正発展党が調整を続けている選挙日程の詳細が明らかになり始めた。本紙が以前に述べた5月14日が、ほぼ確定した。もし野党の支援を得て議会で「選挙決定が」でなければ、エルドアン大統領は、3月8日に国会を解散することになる。

公正発展党では、大統領および国会議員の選挙作業が加速した。同党が「トルコが5月14日に選挙に向かうこと」に向けた「綿密な計算」が行われたのが分かった。

公正発展党の中央執行委員会は、一昨日にエルドアン大統領を議事進行役として招集された。

入手された情報によると、同会議では選挙前の野党の形勢が議題に上がったという。エルドアン大統領は、6党からなる野党連合がこれまで10回会議を設け、11回目の会議が1月26日に行われる予定であるが、これら野党党首会談では明確な成果は得られなかったことに触れた。大統領は、「6党野党連合がこのように足並みを揃えられていない中、風は公正発展党と与党連合に吹いている」と発言したことが分かった。

会議では公正発展党のムスタファ・シェン研究開発・教育大臣も、「検討及びアンケート調査により、公正発展党の得票率が41%まで上昇」したと発言したのが明らかになった。また、エルドアン大統領が「公正発展党が、[年金計算開始時が1999年9月9日より前で年金支払額及び勤務年数の点で条件を満たしているものの]年齢が条件を満たしていない人々や契約雇用の人々を常勤職にするといった問題を解決した」と明らかにし、上層部に「この実績を国民にも広く知らせるよう」指示したと言われる。

■5月14日に決定

一方で公正発展党は、選挙作業も加速させた。党の上層部は、エルドアン大統領の指示に基づき、党が以前に作成したマニフェストとも比べた。「公正発展党が、以前の選挙マニフェストに記された公約のうち85%を実現した 」と主張する一方で、新たな公約については、「より分かりやすく、明瞭に記される」との決定が下された。一方で公正発展党は、 「選挙が5月14日に行われること」に関しても、「綿密な計算」に基づいて進めている。党では、「選挙が5月14日(注)に行われることは、もはや徐々に確定してきている」と評価される中、公正発展党が取り組んでいる、選挙日程の詳細も明らかになり始めた。 それによると、もし野党が、与党連合の「選挙を5月に前倒しにする案」に同意しなかった場合、エルドアン大統領は3月8日に、憲法上の「国会解散権の行使」を実施することが明らかになった。この決定が3月9日に官報に掲載された後に選挙期間が正式に始まったことになり、60日続く選挙戦となる。 この期間の最後の日曜日にあたる日が、「実質5月14日」を指している。

■日程の更新

一方で公正発展党のハムザ・ダー副党首は、出演したテレビ番組で、投票日に関して一連の論評を行った。 ダー副党首は、「一般的に、6月に休暇が始まり、大学入試もこの時期に実施される。また一方で、6月は今年のメッカ大巡礼の時期に当たり、多くの国民が国外にいるため、投票日を決めるに当たってはこうした問題についても議論している。この点に関しては世論でも意見が分かれている。[民族主義者行動党党首の]バフチェリ氏も同じ考えである。 従って、こうした条件により投票日を少し早めることが焦点になるかもしれない」と話した。同副党首は「早期選挙ではなく、2023年中に行われる選挙はどれも『早期選挙』として位置づけできない」」 としている。

(注)共和人民党に対して、民主党が政権を握ったのが1950月5月14日の総選挙である。


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翻訳者:章由実
記事ID:54845