6歳の児童婚裁判を前に緊張

2023年01月30日付 Cumhuriyet 紙

ヒラヌル財団創設者のユスフ・ズィヤ・ギュムシェルが、娘のH.K.Gを6歳の際に弟子カディル・イステクリ(29歳)と宗教婚をさせたという理由で起訴された裁判が始まった。イスタンブルのカルタルにあるアナトリア第2重罪裁判所での第1回公判に拘留中のギュムシェル被告とイステクリ被告が出廷したが、未勾留の母親のファトゥマ被告は出廷しなかった。裁判前の公判場前では弁護士と警備担当職員との間で口論が起こった。裁判官団は、裁判への関与を求める弁護団と団体の要求を認めず、裁判は非公開とすると決定し、放送禁止となった。

イスマイル・アー教団傘下のヒラヌル財団の創設者であるユスフ・ズィヤ・ギュムシェルの娘H.K.Gが6歳で強制的に結婚させられ、組織的な性的搾取を受けていたことに関する裁判の第1回公判は、裁判所前での会見に続いてアナトリア第2重犯罪裁判所で本日始まった。イステクリ被告については30年以上の懲役、父親のギュムシェルと母親のギュムシェルについては18年以上の懲役が求刑されている。

公判には家族・社会サービス大臣、イスタンブル弁護士会、女性と民主主義協会、「幸福な教師、児童搾取との闘い協会」の弁護士たちも参加した。国会議員も公判を傍聴し、トルコ弁護士会の執行部メンバーとイスタンブル弁護士会フィリズ・サラチ会長と40県の支部から代表者が参加した。

15時50分 休憩後、決定を発表した裁判所は、放送禁止の決定を下し、公判の非公開を決定した。

15時35分 協会、政党、弁護士会が公判への参加要求を説明したことに続いて、裁判官たちは裁判の関連文書の非公開について決定するだろう。検事は、一般道徳との理由で公判の非公開を裁判所に要求した。裁判所は決定のために休廷とした。

13時 拘留中のカディル・イステクリ被告とユスフ・ズィヤ・ギュムシェル被告は、裁判所の法廷で体を前に傾けていた。弁護士会と裁判に参加を希望する弁護士の発言を聞いていたギュムシェル被告とイステクリ被告は全く反応を示さなかった。

12時50分 弁護士の主張に続いて裁判官たちは、音声・映像共有システムを作動させ、起訴状を読み始めた。

バルックケスィル、アイドゥン、ハタイ、コンヤ、メルスィン、トラブゾン、トカト、マラティヤ、クルクカレ、チョルム、キュタヒヤ、オルドゥ、エスキシェヒル、ヤロヴァ、ボル、アクサライ、アンンタルヤ、マニサ、シャンルウルファ、イスタンブル、チャンクル、ドュズジェ、イズミル、ウードゥル、デニズリ、テキルダー、アンカラ、バルトゥン、ディヤルバクル、ハッキャリ、サムスン、バトマン、ギレスン、カイセリ、ウスパルタ、カルス、エルズルム、ヴァン、クルクラーレリ、アフィヨンカラヒサルの弁護士会が参加要求を行った。

12時30分 裁判長が、公判への参加要求をした弁護士会から理由を聞き始めた。弁護士たちは、手法的に参加要求を起訴状と被告側陳述の前に求めるのは間違っていると述べた。

■弁護士から裁判長へ反発

11時 10時に始まると思われた公判が11時に始まった。裁判所は起訴状を読む前に弁護士の参加要求を受け取った。公判の場にいた弁護士たちは、裁判長が手続きに反して振る舞っており、まず起訴状を読みその後参加要求を求めるよう要求した。裁判所は、この請求を検討せずに、参加要求を受け付け続けた。弁護士たちは、裁判長に「私たちはあなたに怒っている。」と反発した。

■母親のギュムシェル被告は出廷せず

11時 裁判所のサロンが十分な大きさでないため、公判は会議場に移された。拘留中のギュムシェル被告とイステクリ被告が公判に軍警察の付き添いで連れてこられた。未勾留の母親ファトマ・ギュムシェル被告は、公判に出廷しなかった。原告H.K.Gは、事前の指示により供述を得ているため出廷しなかった。

■公判前に裁判所の廊下で緊張

10時45分 公判前に法廷場のある廊下が仕切りにより閉鎖された。報道陣はその場に入れなかった。一部の弁護士は報道陣をその場に入れるよう要求した。しかし裁判所の警備職員は、これを認めなかった。両者の間で、これが理由で口論が生じた。

■支持と抗議のため集まった

10時 公判前、裁判所前で様々なグループが集まった。事件に抗議するために動きを起こした者がいる一方、ヒラヌル財団のメンバーも裁判所前にやってきた。グループはスローガンを掲げてアッラーは偉大なりと叫んでいた。被告のうちユスフ・ズィヤ・ギュムシェル被告を支持するプラカードも掲げられた。このグループが原因で警察が広範な安全措置を取った。

公判前、多くの女性組織の代表者が裁判所前で演説を行った。女性たちは、公正な裁きを要求する一方、小さな少女への性的搾取に対して何年も目を背けられ、女性への暴力に対して十分な措置が講じられていないことを批判した。

■何があった

イスマイル・アー教団傘下のヒラヌル財団の創設者であるユスフ・ズィヤ・ギュムシェルの娘H.K.Gは、父が本人が6歳の際に宗教婚により結婚させ、連日性的な搾取を被ったと被害届を出した。10年前[2012年]に隠匿された性的搾取[の問題]はH.K.Gの闘いの末に司法の場に移った。

ビルギュン紙のティムル・ソイカン氏は、イスマイル・アー教団傘下のヒラヌル財団の創設者であるユスフ・ズィヤ・ギュムシェルの娘H.K.Gが被ったと主張する性的搾取スキャンダルをコラムに書いた。同氏は、H.K.Gが6歳の時に結婚させられ、性が自身にとりゲームのように教えられたとコラムに書き、性的搾取を受けた被害女性が被害を訴えたのだと明らかにした。

■10年前に隠された

H.K.Gは、結婚させられた時期の写真、彼女に性的搾取を行った人物の声の音声、骨年齢を確認するのに実施された偽業者の文書を検察に提出した。10年前に隠された搾取事件はH.K.Gの闘いの末に司法の場に移った。


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翻訳者:新井慧
記事ID:54924