2006-11-26  ハマース指導者、実務者内閣を拒否 二国家案支持を再度表明(アル・ナハール紙)

■ 「実務者内閣」の樹立を拒否
■ マシュアル政治局長「6ヶ月以内のパレスチナ国家樹立か、第三のインティファーダ勃発か」

2006年11月26日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【ラーマッラー:ムハンマド・ハウワーシュ】

 イスラーム抵抗運動「ハマース」のハーリド・マシュアル政治局長はカイロでの記者会見で、[1967年]6月4日の時点での境界線内にパレスチナ国家を樹立することを支持するとあらためて言明し、二国家による解決へのハマースの立場を明確に表明した。一方、安全保障問題はパレスチナ新内閣樹立の政治的な問題とは区別するとの意向を表明し、「ハマースは『実務者内閣』は脆弱なものになるので拒否する」としつつ、「内閣樹立に向けて対話は継続している」と述べた。

 マシュアル政治局長は合憲的なハマースの地位と立法評議会において多数を占めていることを指摘し、「ハマースが陥落することはないし、パレスチナの法に基づく統治体制への侵害は誰にも許さない」と述べつつ、「パレスチナ内閣は近いうちに樹立する」と示唆し、内閣樹立をめぐる協議が停止ないし一時停止していることを否定した。エジプトへの訪問については、「前向きなものだった」と説明した。

 捕虜になっているイスラエル軍兵士ギラード・シャリットの解放についてマシュアル政治局長は、「[交渉は]大いに前進している。結論は我々にかかっているのではない。解放が遅れているのは我々の側ではなく、先方[イスラエル側]に原因がある」と述べ、パレスチナ人捕虜の解放が必要であり、シャリットを解放するためにはそれ以外の選択肢はないと強調した。

 パレスチナ新内閣の組閣が停滞している原因については、マシュアル政治局長は「パレスチナ人民に対する封鎖を解除するという国際社会の保証をめぐる曖昧さ」、次期内閣を単なる「テクノクラート」内閣にすべきだという圧力が存在していること、「[組閣をめぐる]対話がイスラエル軍兵士シャリットや衝突緩和といった別の問題と結びつけられていること」という3つの問題点をめぐる対話が停止しているためだと述べた。

 マシュアル政治局長は次のパレスチナ内閣について、内閣の樹立は中東地域における真の重要な政治的段階であると表現し、「アラブ・イスラエル紛争における政治的な解決と画期的な進展のための真の機会となるだろう」と述べ、「これから6ヶ月の間、1967年6月4日の時点での境界線内にパレスチナ国家を樹立するとの原則に基づいてイニシアティヴをとり政治的な展望をひらくよう、全ての人々に門戸が開かれるだろう。このパレスチナ国家樹立案については、国民合意文書においてパレスチナ各派が合意している」と語った。

 またマシュアル政治局長は、この間の政治的展望の欠如は「ハマースや抵抗運動の強化と政権の崩壊を引き起こし、パレスチナ人民を第三のインティファーダに向かわせるだろう」と警告し、アラブ諸国の指導者たちに対して、状況を見直し、パレスチナとアラブの権利を奪還するためにこの機会を捉えるよう求めた。

 また、アラブ連盟とイスラーム諸国会議がカイロおよびジェッダでの会合で採択した[パレスチナ]封鎖解除の心強い決議を賞賛し、パレスチナ人民に対する封鎖解除の実施のために真剣な措置をとるよう求め、アラブ諸国の金融機関に対しては「この決議の適用をただちに開始」するよう求めた。

(後略)

URL: http://www.tufs.ac.jp/common/prmeis/data/nahar/061126nahar_ak.mht

(翻訳者:工藤章)

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