2006-05-27  国内5番目の殉教志願者部隊が結成 シャルグ紙

2006年5月27日付 シャルグ紙

記事概要
1.殉教者部隊は全国で5部隊を数え、訓練を経た兵力は1300名に達する。
2.5番目の部隊名には、イラン・イラク戦争末期にペルシア湾の米艦船にモーターボートで体当たりした殉教者ナーデル・マフダヴィーの名が冠せられている。
3.イスラーム世界運動殉教者防衛本部(エステシュハーディユーン)はこれまでに、殉教攻撃を遂行するための部隊員として、35名の国外ユダヤ教徒を獲得することに成功している。

【シャルグ】先週木曜日(5月25日)、国内で5番目の殉教志願者部隊が「ナーデル・マフダヴィー」部隊として結成されたことが、発表された。これにより殉教志願者部隊の数は全国で5部隊、訓練を経た兵員数にして1300名に達することとなった。

 300名の殉教志願兵から成る「ナーデル・マフダヴィー」部隊の名は、1987年に米海軍艦船への殉教作戦を敢行した、革命防衛隊海軍の殉教者志願部隊司令官の名からとられたものである。殉教者ナーデル・マフダヴィーは、イラン・イラク戦争の末期に、ペルシア湾の米軍艦船に向かって身もろともモーターボートで突撃した人物である。

 報道によると、「ナーデル・マフダヴィー」殉教志願者者部隊は木曜の午後、テヘランのベヘシュテ・ザフラー地区の「イスラーム世界運動殉教者」区画において、結成が宣言された。現在までに殉教作戦の志願者として、全国で55,000名が登録されており、それら登録者のうち殉教者志願部隊兵の訓練に関しては、《イスラーム世界運動殉教者防衛本部》(エステシュハーディユーン)が担当している。同本部は今回の部隊結成に先立って、すでに別の3つの殉教者部隊の存在を報道陣に公表している。

 またエステシュハーディユーンはこれまでに、殉教作戦遂行のための志願者として、国外35名のユダヤ教徒を獲得することに成功している。

 ナーデル・マフダヴィー殉教志願者部隊の結成が宣言されたのは木曜日のことであるが、同部隊の結成及び訓練に関しては、すでにオルディーベヘシュト月末(5月21日)に、エステシュハーディユーンの指揮官らによって伝えられていた。オルディーベヘシュト月31日(5月21日)のメフル通信は、テヘラン大学で開かれた「石の革命(訳注:パレスチナの抵抗闘争、インティファーダを指す)」集会について伝える中で、エステシュハーディユーン事務局長の発言を引用し、このニュースを報じていた。

 エステシュハーディユーンは殉教志願者特別部隊の訓練だけではなく、文化面における活動も行っている。《石の革命》集会の開催や、パレスチナ国民支援及びイスラエル消滅のための学生基金の創設なども、その活動の一部としている。

URL: http://www.sharghnewspaper.com/850306/html/index.htm

(翻訳者:牧 良太)

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