2006-06-08  イラク、今年の5ヶ月間で約6000人の死者(アル・アハラーム紙)

■ バグダード検死所に5ヶ月間で約6000人の死体
■ 米議会でハディーサ虐殺事件についてラムズフェルド国防長官の責任の調査を求める声

2006年06月08日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ロンドン、ワシントン:各国の通信社、バグダード:ムハンマド・アル=アンワル】

今年の始め以来、バグダード中央検死所に約6000人の死体が搬送され、死者のほとんどは宗派間暴力により命を落としたものであることが、イラクの公式な統計により確認された。
同じ頃、アメリカ上院は国防省(ペンタゴン)に対し、昨年11月に海兵隊員が故意に24人のイラク人市民を殺したハディーサ虐殺事件の調査結果を早急に公開するよう求めた。またイラク保健省は、死者の数は月ごとに急激に増加しており、1月に1068人、2月に1110人、3月に1294人、4月に1115人、5月に1398人の死体がバグダード検死所に運び込まれたと明かした。

 時を同じくしてアメリカ上院の軍事委員長であるジョン・ウォーナー氏もペンタゴンに対し、ハディーサ虐殺事件の調査結果を早急に公開するよう要請した。

 またウォーナー氏は上院においてハディーサ事件の不明点に関する公聴会の開催を要求、今年3月にアメリカのタイム誌が暴露したこの問題の隠蔽工作についての調査担当者であるエルドン・バージウィル少佐の証言の聞き取りをまずは求めた。

 ブッシュ大統領も所属する共和党のスーザン・コリンズ上院議員は、ラムズフェルド国防長官の処分を主張した。

URL: http://www.tufs.ac.jp/common/prmeis/data/ahram/060608ahram_hk.mht

(翻訳者:垣平浩明)

編集      ニュース一覧ヘ