2006-06-04  イラク、医療関係者も拉致・殺害の標的に(サバーフ・ジャディード紙)

■保健当局、スタッフが殺害、拉致の対象となっている事態に違和感を表明

2006年06月04日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面

【バクダード:ナジュラー・アル=ハーリディー】

保健省筋の発表によると、この3日間でバグダードや他県の各地での事件により11人の職員が殉職し、20人が負傷した。
殉職者と負傷者の多くは省内の技術作業部門に属する救急救命科で働くスタッフであり、同筋は国民にサービスを提供している医療・技術系の人材までもが殺害、拉致の対象となっていることへの違和感と驚きを表明した。

一方、保健省は法医学研究所内の身元不明者を専門に扱う部門の刷新を行い、世界的に認められた最新鋭の科学的手法によって不明死体の身元確認を行うという。

これまでにも保健省はバグダードや他県の保健センターに対し、付属の病院から身元不明の死体を受け取る前に、まずは法医学研究所に死体を送致するよう指示していた。この措置の目的は市民が行方不明になった親戚や知人を探す際、その作業を容易にすることにある。

URL: http://www.tufs.ac.jp/common/prmeis/data/sabahjadid/060604sabahjadid_hk.mht

(翻訳者:垣平浩明)

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